「吹き抜けの窓が暑すぎる」「高すぎて手が届かない窓の掃除や日よけはどうすればいい?」そんな悩みを解決するのが、吹き抜け電動ロールスクリーンです。開放感のある吹き抜け空間を快適に保つためには、日差しや熱をコントロールする設備が欠かせません。
しかし、いざ導入するとなると「取り付け費用はいくらかかるのか」「故障した時の対応は?」といった不安も多いはず。本記事では、電動タイプを導入するメリットや、高所作業費を含めた予算の目安、失敗しない生地の選び方まで詳しく解説します。
吹き抜けに電動ロールスクリーンを導入するメリットと費用の目安

開放感あふれる吹き抜け空間は魅力的ですが、高所にある窓の管理は容易ではありません。そこで多くの家庭で選ばれているのが吹き抜け電動ロールスクリーンです。
電動タイプを導入することで、梯子を使わなければ届かないような高さにある窓でも、リモコン一つで自由自在に開閉できるようになります。日差しが強い時間帯だけスクリーンを下ろすといった細やかな調光が可能になり、吹き抜け特有の「夏は暑く冬は寒い」という課題を劇的に改善できます。
導入には製品代のほかに専門的な施工費用がかかりますが、長期的な快適性と住まいの性能向上を考えれば、非常に価値の高い設備投資といえます。
高所窓の調光・断熱には電動タイプが推奨される理由
吹き抜けの窓に電動タイプが強く推奨される最大の理由は、メンテナンス性と安全性の両立にあります。
手動タイプの場合、長い操作チェーンが1階部分まで垂れ下がることになり、見た目を損なうだけでなく、小さなお子様やペットがいる家庭では巻き付き事故のリスクも否定できません。操作のたびに力が必要となり、高所のメカニックに負担がかかりやすい側面もあります。
電動式であれば、ボタン一つでスクリーンが垂直かつ均一な速度で昇降するため、製品自体の寿命を延ばすことにもつながります。さらに、日差しに合わせて1cm単位で停止位置を調整できるため、室内の明るさを最適に保つことが容易です。
導入費用の相場:本体価格と高所作業費の内訳
吹き抜け電動ロールスクリーンの設置費用は、大きく分けて「製品本体代」「基本取付工賃」「高所作業費」の3つで構成されます。吹き抜けという特殊な環境下では、製品そのものの代金に加えて、安全に作業を行うための費用が加算されるのが一般的です。具体的な費用の内訳と相場を以下の表にまとめました。
| 項目 | 費用の目安 | 内容の詳細 |
|---|---|---|
| 製品本体価格 | 40,000円から80,000円 | 電動モーター・生地代。サイズや遮熱性能により変動します。 |
| 基本取付工賃 | 10,000円から20,000円 | 1窓あたりの施工技術料。製品の組み立てや調整を含みます。 |
| 高所作業費 | 15,000円から30,000円 | 高さ3m以上の作業に対する加算金。安全確保のための費用です。 |
| 合計目安 | 65,000円から130,000円 | 1窓あたりの導入コスト。※足場代や電気工事費は別途。 |
一般的な掃き出し窓サイズ(幅180cm程度)を基準とした場合、最低でも65,000円前後は見積もっておく必要があります。特に吹き抜け設置で最も注意すべきは高所作業費で、高さや足場の組みやすさによって金額が前後します。また、複数の窓を同時に施工する場合は、2窓目以降の作業費が割引されるケースもあるため、一括での依頼を検討すると効率的です。
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手動タイプと比較した際の利便性とコストパフォーマンス
手動タイプと電動タイプの価格差は、1窓あたりおおよそ20,000円から40,000円程度です。手動の方が安価に思えますが、吹き抜け窓においては電動の方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。
なぜなら、手動の長いチェーンは経年劣化で絡まりやすく、修理の際にも再び高所作業費が発生してしまうからです。
電動タイプであれば、物理的な接触が少ないため故障のリスクを低減でき、結果としてメンテナンス費用を抑えられます。また、毎日数回の開閉を手動で行う手間を時給換算すれば、数年で電動化の差額を十分に回収できるほどの利便性を得られます。
後悔しないために知っておきたい初期投資の考え方
初期投資を抑えようとして、安価な手動タイプや性能の低い生地を選んでしまうと、あとから「やはり電動にすればよかった」「夏場が暑すぎて耐えられない」と後悔するケースが少なくありません。
吹き抜け窓の施工は、一度設置すると後からの交換には再び高額な足場代や作業費がかかるため、最初から十分なスペックの製品を選ぶことが重要です。
予算を検討する際は、単なる「カーテン代」としてではなく、住宅の「空調設備の一部」として捉えることで、適切な投資判断が可能になります。10年から15年という長期的なスパンで、毎日の快適さと光熱費削減効果を合算して考えるのが賢い選択です。
吹き抜け用電動ロールスクリーンの失敗しない選び方

製品選びの成否は、窓の環境に合わせた「生地」と「操作方式」の選定にかかっています。吹き抜けは直射日光の影響をダイレクトに受けるため、見た目のデザイン性だけでなく、数値に基づいた遮熱・断熱性能を重視しなければなりません。
また、1階から確実に操作できる通信方式を選ぶことも、日々のストレスをなくすための不可欠なポイントです。
窓の大きさと日差しの強さに合わせた生地の選び方
吹き抜け窓には、遮熱性能が高い「遮熱シースルー生地」や「遮光生地」が適しています。特に南向きや西向きの窓では、日射熱取得率が低い生地(例えば日射熱を70%以上カットするもの)を選ぶことで、リビングの温度上昇を物理的に抑えられます。
窓の横幅が200cmを超えるような大型サイズの場合は、生地の重量に耐えられる高トルクなモーターを搭載したモデルを選ぶ必要があります。
生地の質感については、昼間に外の景色を少し楽しみたいならシースルータイプを、シアタールームのように暗くしたいなら遮光1級タイプを選ぶなど、部屋の用途に合わせた使い分けが重要です。
赤外線式と電波式?操作環境に合わせた通信方式の選択
電動ロールスクリーンの通信方式には「赤外線式」と「電波式」の2種類があります。赤外線式はテレビのリモコンと同様に、受光部に向けて操作する必要がありますが、学習リモコンやスマートホーム機器との連携がしやすいメリットがあります。
一方、電波式は障害物に強く、リモコンを窓に向けなくても操作が可能です。吹き抜けの高さが5mを超える場合や、1階の離れた場所から操作したい場合には、より遠くまで信号が届く電波式を選択するのが無難です。
どちらの方式が自分の家に適しているか、施工業者に電波の到達範囲を確認してもらうと失敗を防げます。
既存のコンセント有無で変わる電源タイプの種類
電源供給の方法には、主に「プラグ式(コンセント)」「電池式」「配線直結式」の3タイプがあります。新築時にあらかじめ高所にコンセントを用意している場合は、プラグ式が最も安定しており、ランニングコストもかかりません。
コンセントがない既存住宅の場合は、電池式が選択肢に入ります。電池式は配線工事が不要で手軽ですが、1年から2年に一度の電池交換が必要になり、高所窓ではそのたびに梯子作業が発生する点に注意が必要です。
可能であれば、数万円の追加費用を払ってでも電気工事を行い、コンセントを増設するのが長期的なメンテナンスの観点から推奨されます。
インテリアに馴染む本体カラーとデザインのポイント
吹き抜けは空間が広いため、ロールスクリーンの面積が大きくなり、インテリアの印象を大きく左右します。壁紙の色に近いホワイトやアイボリー、ベージュ系を選べば、スクリーンを閉めた時でも壁と一体化し、圧迫感を与えません。
逆に、グレーやネイビーなどの濃色を選んで空間を引き締めるアクセントにする手法もありますが、その場合は部屋が少し狭く感じられる可能性があります。
また、本体のメカ(上部のボックス)の色も、サッシの色や壁の色に合わせて選ぶことで、巻き上げた際の存在感を最小限に抑え、吹き抜けの開放感を維持できます。
設置前に確認すべき取り付け費用と施工の注意点

吹き抜けへの設置は、通常の窓とは比較にならないほど施工の難易度が高くなります。見積もりを見てから驚かないためにも、どのような場合に高額な費用が発生するのか、事前に把握しておくことが大切です。
特に足場の設営や電気工事は、現場の状況によって数万円単位で変動するため、正確な現地調査が欠かせません。
足場設置や高所作業車が必要になるケースと費用
吹き抜けの高さが3.5mを超えると、一般的な脚立での作業が困難になり、室内用のタワー足場を設置する必要があります。この足場架設費用は、搬入・組み立て・解体を含めて40,000円から70,000円程度が相場です。
床がフローリングの場合は傷防止の養生費用も含まれます。家具の移動が必要な場合や、階段の途中の窓など足場が組みにくい特殊な環境では、さらに費用が加算されることもあります。
製品代よりも工事代が高くなるケースもありますが、作業員の安全確保と確実な設置のためには避けられない経費です。
コンセント増設など電気工事が発生する場合の予算
電動ロールスクリーンを動かすためのコンセントがない場合、電気工事士による配線工事が必要になります。既存のスイッチやコンセントから分岐させる比較的簡単な工事であれば、1ヶ所あたり15,000円から25,000円程度で可能です。
しかし、分電盤から専用線を引く必要がある場合や、壁の中に配線を通す「隠蔽配線」を希望する場合は、30,000円から50,000円以上の費用がかかることもあります。
新築中であれば数千円のオプションで済むことが多いため、設計段階で早めに計画を盛り込んでおくのが最も賢明な方法です。
メンテナンス性を考慮した取り付け位置の決め方
設置位置を決める際は、将来の故障や生地交換を見据えた検討が不可欠です。例えば、将来的に足場を組まなくても2階の廊下や手すり越しに手が届く位置であれば、メンテナンス費用を大幅に削減できます。
また、モーターの受光部が障害物で隠れないか、リモコンの電波が1階のメインのくつろぎスペースから届くかどうかも、図面や現場で入念にシミュレーションしてください。
カーテンボックスの中に設置する場合は、ボックスの奥行きに余裕を持たせないと、電動メカが収まらないといったトラブルも起こりやすいため注意が必要です。
賃貸物件や新築時に相談すべき施工会社への伝え方
新築時に導入を検討している場合は、ハウスメーカーの担当者に「吹き抜けに電動ロールスクリーンをつけたい」と伝え、下地(製品を固定するための木材)の補強と電源確保を依頼してください。これを怠ると、後から壁を剥がして工事をすることになり、余計なコストが発生します。
賃貸物件の場合は、高所へのネジ留めは「原状回復」が難しいため、オーナーへの事前許可が必須です。
最近では突っ張り式の電動タイプも登場していますが、吹き抜けのような大型窓には不向きなことが多いため、専門業者に相談して最適な方法を模索しましょう。
吹き抜けを快適にする電動ロールスクリーンの活用シーン

吹き抜け電動ロールスクリーンを導入した後の生活は、環境性能の向上によって驚くほど快適になります。単なる日よけとしての機能を超え、住まいのエネルギー効率を最適化し、家族のプライバシーを守る多機能なデバイスとして活躍します。
具体的な活用シーンをイメージして、その恩恵を最大限に引き出しましょう。
夏の冷房効率を劇的に向上させる遮熱対策
吹き抜けの大きな窓は、夏場には巨大なヒーターのような役割を果たしてしまいます。強い直射日光が床や家具を熱し、その放射熱でリビングの温度が上昇するのを防ぐには、窓の外側または内側で光を遮断するのが一番です。
電動ロールスクリーンなら、外出中や日差しが強くなり始める午前中にスクリーンを下ろしておくことで、帰宅時の室温を2度から3度程度低く保つことができます。冷房の設定温度を極端に下げずに済み、電気代の削減とともに、体への負担も軽減されるという大きなメリットが得られます。
冬のコールドドラフト現象を防いでリビングを暖かく保つ
冬場の吹き抜けで問題になるのが、窓際で冷やされた空気が滝のように1階へ流れ落ちてくる「コールドドラフト現象」です。この冷気は足元に溜まり、暖房をつけていても寒さを感じる原因となります。
夜間に厚手のロールスクリーンを下ろすことで、窓とスクリーンの間に空気の層が生まれ、断熱パネルのような役割を果たします。窓からの冷気の侵入を抑え、室内の暖かい空気が逃げるのを防ぎます。
リビングの底冷えが解消され、冬の夜でも家族でゆったりとくつろげる空間が実現します。
ライフスタイルに合わせたタイマー設定やスマートホーム連携
電動タイプの真骨頂は、オートメーション化にあります。タイマー機能付きのリモコンやスマートホームハブを活用すれば、「平日の朝7時に自動で開き、夕方5時に閉まる」といった設定が可能です。
朝日と共に目覚め、夕暮れに合わせて自動で防犯・断熱対策が行われる生活は、一度経験すると手放せません。
また、外出先からスマホで操作できれば、急な天候の変化にも対応できます。AIスピーカーと連携させて「アレクサ、吹き抜けを閉めて」と声をかけるだけで操作できる環境は、忙しい家事の合間にも非常に便利です。
吹き抜け特有のプライバシー保護と外からの視線対策
夜間にリビングで過ごす際、吹き抜けの高窓にスクリーンがないと、外から室内の様子が丸見えになってしまう場合があります。特に傾斜地に建っている家や、隣家が一段高い場所にある場合、視線が気になって落ち着かないという声も多く聞かれます。
電動ロールスクリーンを導入すれば、プライバシーを確保したい時だけ瞬時に窓を覆うことが可能です。遮光性のないシースルー生地であっても、夜間に室内を明るくした際の外からの透け感を大幅に軽減できるため、心理的な安心感を確保しながら開放的な空間を楽しめます。
メンテナンスと故障トラブルへの備え

設置した後のメンテナンスを考慮しておくことも、吹き抜け設備における重要なポイントです。高所にあるため、日常的なお手入れには工夫が必要ですが、適切な管理を行うことで製品を20年以上使い続けることも可能です。
もしもの故障の際に慌てないよう、サポート体制や点検のポイントを事前に確認しておきましょう。
高所の掃除を楽にするための工夫と便利グッズ
吹き抜けのロールスクリーンは、静電気によって埃が付着しやすくなります。そのまま放置すると生地が黒ずんでしまうため、半年に一度程度はお手入れをしたいところです。2階の廊下から手が届かない場合は、最長5m程度まで伸びる「高所用伸縮ワイパー」や「ロングモップ」を活用しましょう。
スクリーンの両面を軽く撫でるだけで、足場を組まずに埃を除去できます。また、生地を選ぶ際に「防汚加工」や「ウォッシャブル機能」がついたものを選んでおくと、汚れが付きにくく、長期間美しい状態を維持しやすくなります。
電池交換やリモコンの不具合が起きた時の対処法
電池式のモデルを使用している場合、動作が鈍くなったり異音がしたりするのは電池切れのサインです。電池交換のたびに高所作業が必要な場合は、業者の定期点検プランを利用するか、思い切ってACアダプター式に改造することを検討しましょう。
リモコンが効かなくなった時は、まず本体の受光部に遮蔽物がないか、リモコン自体の電池が切れていないかを確認してください。
電波式の場合は、周囲の家電製品の電波干渉を受けている可能性もあるため、一度ペアリングをやり直すことで解決するケースが多くあります。
メーカー保証の期間とアフターサポートの確認事項
電動製品には、通常1年から3年程度のメーカー保証が付帯しています。吹き抜け設置の場合、製品そのものの修理だけでなく「取り外しと再設置」に高額な工賃がかかるため、保証内容に作業費が含まれているか、延長保証サービスがあるかを確認しておくことが賢明です。
大手メーカーであれば、全国にサービス拠点があるため、故障時のレスポンスも安心です。導入時には、製品の型番や施工業者の連絡先を記した保証書を大切に保管し、何かあった際にすぐ相談できる体制を整えておきましょう。
長期的に使用するための定期的な点検ポイント
長く使い続けるために、1年に一度は以下のポイントをチェックしてください。まず、巻き上げの際に左右にズレていないか(巻きズレ)、異音や振動が大きくなっていないかを確認します。
生地の端がほつれてくると、メカに巻き込んで故障の原因になるため、見つけたら早めにハサミでカットするなどの対処が必要です。
また、コンセントプラグに埃が溜まると火災の原因(トラッキング現象)にもなるため、高所用モップで電源周りの埃を払うことも忘れないでください。早期の微調整が、高額な修理を未然に防ぐ最大の秘訣です。
吹き抜け電動ロールスクリーンで後悔のない快適な住環境を作ろう

吹き抜け電動ロールスクリーンは、単なる目隠しとしての道具ではなく、吹き抜けの魅力を最大化しつつ、その弱点を補うツールです。
導入には本体代に加えて高所作業費や電気工事費などの初期コストがかかりますが、それによって得られる冷暖房効率の向上や、日々の操作の解放感、そして家族のプライバシー保護といったメリットは、その費用を補って余りあるものです。
失敗しないためには、生地の遮熱性能や通信方式、そして将来のメンテナンス性を考慮した設置計画が欠かせません。信頼できる専門業者と相談しながら、あなたの住まいに最適な一台を選び、光と風を自在にコントロールする贅沢な暮らしを実現させましょう。





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