引っ越しのカーテンは、外すタイミングを間違えると当日の作業が慌ただしくなります。退去日の朝に外すのが基本ですが、前日に外してよいケースもあり、状況によって判断が変わります。
この記事では、カーテンをいつ外すかという基本から、フックの種類別の外し方、シワになりにくいたたみ方、荷造りと運び方の手順、新居での取り付けに関する注意点まで、引っ越し作業をスムーズに進めるための情報をまとめています。
賃貸の備え付けカーテンの扱いや、レールがない新居への初日対策など、よくある状況への対応方法もあわせて確認できます。
引っ越しのカーテンはいつ外す?

カーテンを外すタイミングは、引っ越し当日の段取りに直結します。外すのが早すぎると生活に支障が出て、遅すぎると荷造りが慌ただしくなります。
退去日から逆算して、いつ外すかを事前に決めておくと当日の作業がスムーズになります。
退去日の当日朝に外すのが基本の流れ
カーテンは退去日の当日朝、引っ越し作業が始まる直前に外すのが基本です。前日まで生活するため、就寝中のプライバシー確保や防犯の観点からも、できるだけ直前まで取り付けたままにしておくのが安心です。
当日朝の外す順番の目安は以下のとおりです。
- 起床・身支度を済ませる
- 荷物の最終確認をする
- カーテンを外してたたむ
- 梱包して荷物に加える
カーテンは面積が大きいわりに軽いため、最後にまとめて外しても荷造りの負担は少なく済みます。
前日に外してもいいケースと注意点
前日にカーテンを外してよいケースと、注意が必要なケースがあります。
| ケース | 前日外しの可否 | 注意点 |
|---|---|---|
| 道路に面していない部屋 | 可 | 外からの視線がないか確認する |
| ホテル・実家に前泊する | 可 | 防犯上、空室になる場合は外してよい |
| 道路・隣家に面した部屋 | 要注意 | プライバシーと防犯に配慮が必要 |
| 寝室・子供部屋 | 要注意 | 就寝まで取り付けたままが安心 |
前日に外す場合は、窓にシートや新聞紙を貼るなど簡易的な目隠しを用意しておくと安心です。
新居のカーテンをいつ取り付けるか先に決めておく理由
新居でカーテンを取り付けるタイミングを先に決めておくと、引っ越し当日の混乱を防げます。特に以下の点を事前に確認しておくことが重要です。
- 新居のカーテンレールの有無と種類(Aフック対応・Bフック対応)
- 窓のサイズと既存カーテンが使い回せるかどうか
- 新しいカーテンを購入する場合の到着予定日
- 当日取り付けができない場合の応急処置の準備
新居にカーテンがない状態で最初の夜を迎えることのないよう、到着日と取り付け方法を引っ越し前に確定させておきましょう。
カーテンの正しい外し方と取り外し時のチェックポイント

カーテンを外す際は、フックの種類や取り付け方法によって手順が異なります。無理に引っ張ると生地が傷んだり、レールが破損したりすることがあるため、正しい手順を確認してから作業を始めましょう。
レールからフックを外す基本手順
一般的なレールカーテンのフックを外す手順は以下のとおりです。
- カーテンを端に寄せてレールのランナー(リング)を一か所に集める
- 端のランナーからフックを一つずつ取り外す
- フックをカーテン生地から抜き取る
- 外したフックは小袋やジップロックにまとめて保管する
- カーテン本体をたたんで梱包する
フックは紛失しやすいため、外したらすぐに袋にまとめることが重要です。カーテンと同じ袋に入れておくと、新居での取り付け時に探す手間が省けます。
フックの種類別(Aフック・Bフック)取り外しの違い
| フックの種類 | 特徴 | 取り外し方の注意点 |
|---|---|---|
| Aフック | レールが見える吊り方。フック上部がレールの上に出る | ランナーの向きを確認してから外す |
| Bフック | レールが隠れる吊り方。フックが生地上端の奥まった位置にある | 生地を折り返しながら慎重に抜く |
| アジャスターフック | 丈を上下に調整できるタイプ | 調整部分を最上段に戻してから外すと外しやすい |
フックの種類が不明な場合は、カーテン上部を触って引っ掛かりのある位置を確認してから外す作業を始めると失敗しにくいです。
カーテンレールごと外す必要があるケースの判断基準
カーテンレールを外す必要があるかどうかは、以下の基準で判断します。
- レールが入居時から備え付けられていた場合は、原則そのまま残す
- 自分で購入・取り付けたレールは、契約内容に応じて取り外しを検討する
- 新居に持ち込む予定のレールは、取り付け穴の補修材(パテ)を準備してから外す
- 賃貸で大家に確認が必要な場合は、退去前に必ず問い合わせる
備え付けのレールを勝手に外すと原状回復違反になる場合があるため、契約書の確認を先に行うことが重要です。
取り外し時に確認すべき原状回復ポイント
カーテン取り外し時に、原状回復に関わる以下の点を確認しておきましょう。
- レールの取り付け穴や壁面に破損・汚れがないか
- カーテン生地に破れ・カビ・著しい汚れがないか(備え付けの場合)
- フックやランナーの破損・紛失がないか
- カーテンレール本体に曲がり・傷がないか
問題が見つかった場合は、退去立ち会いの前に管理会社へ報告しておくとトラブルを防ぎやすいです。
引っ越しで失敗しないカーテンのたたみ方

カーテンをきれいにたたんでおくと、新居での取り付け後にシワが目立ちにくくなります。大きくてかさばるカーテンも、正しい手順でたたむと収納しやすくなります。
シワになりにくい基本のたたみ方手順
カーテンをたたむ際は、ひだ(プリーツ)の方向を意識することが最大のポイントです。ひだを無視してたたむと、新居で吊るしたときにドレープがきれいに出なくなります。
以下の手順でたたむと、シワと型崩れを最小限に抑えられます。
- カーテンを床に広げ、縫い目(ひだ)の方向を確認する
- ひだに沿って縦方向に折りたたむ(ジャバラ折り)
- 縦に細長くなったら、さらに3〜4つに折って長方形にまとめる
- フックが外側に出ないよう内側にくるよう注意する
- 形が崩れないようにそっと持ち上げて袋や箱に入れる
ジャバラ折りにするとひだの形が保たれ、新居で吊るしたときにきれいにドレープが出やすくなります。
サイズ・素材別のたたみ方の調整ポイント
基本手順は同じでも、カーテンのサイズや素材によって作業の進め方を調整する必要があります。無理にたたもうとすると生地を傷める原因になるため、素材の特性に合わせた対応が重要です。
| サイズ・素材 | 調整ポイント |
|---|---|
| 大型カーテン(幅200cm以上) | 2人で広げてたたむと生地がずれにくい |
| 厚手のドレープカーテン | 折りたたみ回数を少なくし、圧縮しすぎない |
| 薄手・シアー素材 | 丁寧に重ねてたたみ、他の荷物で押しつぶさない |
| 裏地付きカーテン | 裏地と表地がずれないよう揃えてからたたむ |
特に裏地付きカーテンは表地と裏地の収縮率が異なる場合があり、ずれたままたたむと洗濯後に歪みが出やすくなります。たたむ前に表地と裏地を手で揃えてから作業を始めると仕上がりが安定します。
レースカーテンとドレープカーテンを分けて管理する理由
レースカーテンとドレープカーテンは、必ず別々に梱包して管理することが重要です。まとめて袋に入れると以下の問題が起きやすくなります。
- レースカーテンがドレープの重みで型崩れする
- 新居での取り付け時にどちらがどの窓のものか判別しにくくなる
- 色移りや摩擦による生地傷みが起きる可能性がある
- フックがレース生地に絡まって破れる原因になる
それぞれ別の袋に入れ、部屋名と「レース」「ドレープ」の区別をラベルに書いておくと、新居での作業が格段にスムーズになります。
カーテンの荷造りと運び方のベストプラクティス

カーテンは適切に梱包しないと、運搬中にシワや汚れがついて新居での仕上がりに影響します。素材や枚数に合わせた荷造りの方法を選ぶことが大切です。
袋・箱・圧縮袋の使い分けと選び方
梱包材はカーテンの素材と使用目的に合わせて選ぶことが大切です。手軽さを優先するあまり不向きな方法を選ぶと、新居でシワや傷みが目立つ結果になりかねません。以下を参考に選んでください。
| 梱包方法 | 向いているカーテン | 注意点 |
|---|---|---|
| 大型ビニール袋(45L〜70L) | 薄手・標準的なカーテン全般 | 通気性がないため長期保管には不向き |
| ダンボール箱 | 厚手・型崩れさせたくないカーテン | 他の荷物を上に重ねないよう注意 |
| 圧縮袋 | 枚数が多く収納スペースを節約したい場合 | 高級素材・デリケートな生地には不向き |
| 不織布バッグ | 繊細な素材・高級カーテン | 汚れや水ぬれに注意が必要 |
引っ越し当日に梱包材が足りなくなることがあるため、必要な袋・箱の数を事前に確認して余裕を持って用意しておきましょう。
カーテンを傷めない梱包の手順
たたんだカーテンをそのまま袋に押し込むと、フックで生地が引っかかったり、袋の中で型崩れしたりすることがあります。以下の手順で丁寧に梱包することで、新居での取り付け後の仕上がりに差が出ます。
- カーテンをひだに沿ってたたみ、コンパクトにまとめる
- フックをカーテンの内側または別の小袋に入れる
- たたんだカーテンを袋または箱に収める
- 袋の口をしっかり閉じ、空気が入らないようにする
- 袋の外側に部屋名・種類・枚数を記入したラベルを貼る
金属製のフックをカーテン生地と一緒に入れると生地が傷む可能性があるため、必ず分けて梱包することが重要です。
複数枚を部屋別に仕分けしてラベリングする方法
複数の部屋のカーテンを一度に梱包する場合、部屋別に仕分けをしてラベルを貼っておくと新居での取り付け作業が効率化します。ラベルに記載すべき内容は以下のとおりです。
- 取り付けていた部屋名(例:寝室、リビング)
- カーテンの種類(ドレープ・レース)
- 窓の位置(例:南側・北側)
- 枚数(例:2枚1セット)
梱包材が足りない場合は、引っ越し業者から無料で提供してもらえることがあるため、事前に確認しておくと便利です。
運搬中にシワ・汚れを防ぐための積み方と注意点
梱包が丁寧でも、運搬中の積み方を誤ると新居でシワだらけになることがあります。カーテンは軽いため後回しにされがちですが、荷台での置き場所を事前に業者に伝えておくことが重要です。
- カーテンの袋・箱は荷台の上段か軽い荷物の上に置く
- 重い家具や家電の下には絶対に積まない
- ぬれた荷物の隣に置かない
- 袋が破れた場合に備え、二重に袋をかけておく
- 長距離の引っ越しの場合は段ボール箱に入れて固定する
自分で車に積んで運ぶ場合も同様で、後部座席やトランクの一番上に置くのが基本です。他の荷物が倒れてカーテンを押しつぶさないよう、荷物の配置全体を意識して積み込みましょう。
ケース別カーテン対応の判断フロー

引っ越しの状況は人それぞれ異なります。よくある状況別に、カーテン対応の判断ポイントをまとめました。
賃貸で備え付けカーテンがある場合の扱い方
賃貸物件に備え付けのカーテンがある場合は、退去時に元の状態で残しておく必要があります。
- 入居時のカーテンは原則そのまま残して退去する
- 自分で購入したカーテンに取り替えていた場合は、元のカーテンを戻す
- 備え付けカーテンに破損・汚れがある場合は管理会社に事前報告する
- 洗濯して戻す場合は、縮みや型崩れがないか確認してから返す
自分で購入したカーテンと備え付けのカーテンを混同しないよう、入居時の写真を保管しておくと退去時のトラブルを防ぎやすくなります。
新居がカーテンレールなしだった場合の初日対策
新居にカーテンレールがない場合、当日すぐに取り付けることは難しいケースがあります。初日の応急処置として以下の方法が使えます。
- 突っ張り棒を窓枠に設置して布を掛ける
- 窓ガラスに貼れる目隠しシートを活用する
- 段ボールを窓のサイズに切って立てかける
- アルミホイルを窓に貼ることで遮光と目隠しが可能
レールの取り付けは入居後に落ち着いてから行い、まずは初日の就寝環境を確保することを優先しましょう。
遮光カーテンが当日までに届かない場合の応急処置
購入した遮光カーテンが引っ越し当日までに届かない場合は、以下の方法で光を遮ることができます。
- ホームセンターで購入できる遮光シートを窓に貼る
- 暗幕用の布をカーテンレールや突っ張り棒に掛ける
- 既存の薄いカーテンを二重にして使用する
- 段ボールと養生テープで簡易的な遮光をつくる
これらはあくまで一時的な対処法です。段ボールやアルミホイルは見た目が気になる場合もあるため、遮光シートなど市販品を活用する方が手軽で見栄えも良くなります。
大型カーテン(幅300cm以上)を自分で運ぶ場合の工夫
幅300cm以上の大型カーテンは、一人での梱包・運搬が難しくなります。無理に一人で作業すると生地がずれたり床を引きずって汚れたりするため、人手と道具を事前に確保しておくことが重要です。
- 2人以上でたたみ作業を行い、生地のずれを防ぐ
- ロール状に丸めてから大型のビニール袋に入れると収めやすい
- 引っ越し業者に事前に「大型カーテンあり」と伝えて養生を依頼する
- レールが長い場合はレールも分解できるか事前に確認する
ロール状に丸める方法は、ジャバラ折りより場所を取りますが型崩れしにくいため、高さに余裕のある荷台や車のトランクに積む場合に向いています。
カーテンに関するよくある質問

引っ越し時のカーテン対応でよく寄せられる疑問をまとめました。
外したカーテンは洗ってから梱包すべきか
洗えるなら洗ってから梱包するのが理想ですが、引っ越し直前は時間が取りにくいため、無理に洗う必要はありません。判断の目安は以下のとおりです。
- 目立つ汚れ・カビがある場合は洗ってから梱包する
- 新居でもそのまま使う予定なら引っ越し後に洗う選択肢もある
- 洗う場合は乾燥に十分な時間(半日〜1日)を確保する
- 洗濯不可の素材は、専門クリーニングに出すタイミングを検討する
引っ越し後に新居で洗う場合は、取り付ける前に洗濯するとレールへの取り付け作業が一度で済みます。洗濯後は乾いた状態でたたみ直してから梱包材を外すと、シワが少ない状態で吊るせます。
引っ越し業者にカーテンの取り外しを頼めるか
多くの引っ越し業者では、カーテンの取り外し・取り付けをオプションサービスとして提供しています。依頼前に以下を確認しましょう。
- 取り外し・取り付けがオプション対象かどうか
- 追加料金の有無と金額
- 対応できるカーテンレールの種類(天井付け・正面付けなど)
- 作業当日にフックや取り付け部品を用意する必要があるか
カーテンのフックはどこで買い足せるか
カーテンのフックは以下の場所で購入できます。
- ホームセンター(1個50〜100円程度、種類が豊富)
- カーテン専門店(Aフック・Bフック・アジャスターフックが揃う)
- 100円ショップ(コスト重視の場合に便利)
- ネット通販(まとめ買いに向いている)
種類を間違えないよう、購入前に既存フックの写真を撮っておくか、現物を持参して確認するのが確実です。
新居で同じカーテンを使い回せるかサイズの確認方法
既存のカーテンを新居で使い回せるかどうかは、以下の手順で確認します。
- 現在のカーテンの幅(ヒダを伸ばした状態)と丈を測る
- 新居の窓の幅と高さを測る
- カーテンの幅が新居の窓幅の1.5〜2倍あるかを確認する
- 丈が窓の下端から床まで届くかを確認する
- フックの種類が新居のレールに対応しているかを確認する
幅が足りない場合はレースカーテンとドレープを組み合わせる方法もあります。丈が足りない場合は、フック交換(AフックからBフックへの変更で2〜3cm調整可能)や専門店への延長加工依頼を検討しましょう。
引っ越し当日スムーズに動くためのカーテン準備チェックリスト

引っ越し当日にカーテン関連で慌てないよう、事前に以下のチェックリストを確認しておきましょう。
- 現在のカーテンのサイズと新居の窓サイズを照合済みである
- 新居にカーテンレールがあるか確認済みである
- 新しいカーテンを購入した場合、引っ越し日前後に届くよう手配済みである
- 賃貸の備え付けカーテンの扱いを管理会社に確認済みである
- 外したフックを保管する小袋を用意してある
- 梱包用の大型ビニール袋または箱を準備してある
- 部屋別・種類別のラベルを作成してある
- 当日すぐにカーテンを取り付けられるようフックを手元に用意してある
- レールがない場合の応急処置(突っ張り棒・遮光シートなど)を準備してある
- カーテンの荷物は重い荷物の下に積まないよう業者に伝える準備ができている



