ロフトベッドの下にプライベート空間や収納を作りたいけれど、工事なしで手軽に整えたい人に向けて、カーテンの後付け方法を丁寧に解説します。
賃貸でも壁や天井を傷つけずにできる固定方法や、遮光性や防音性を高める生地選び、作業手順や費用の目安まで網羅します。
必要な道具や測り方、よくある失敗と対策もまとめているので、購入前のチェックリストとしても活用してください。
ロフトベッドにカーテンを後付けする方法

まずはロフトベッドにカーテンを後付けする全体像を掴み、道具や採寸、固定方式、生地選択、実際の取付手順を順に把握します。
準備
後付けの成否は事前準備で大きく決まります。ロフトベッドのフレーム形状や天井の高さ、周囲の下地の有無を確認し、無理なく固定できる方式を選びます。
あわせて、カーテンは目的に応じた生地厚と丈を確保し、開閉の導線も想定しておくと失敗が減ります。作業中は脚立の安定、荷重の分散、養生の3点を徹底しましょう。
固定具は後から買い足すと色味や規格が揃わず見た目がちぐはぐになりがちです。必要な部材は一度で揃え、色や仕上げを統一して空間のトーンを整えると満足度が上がります。
工具は自宅にあるものを活用しつつ、足りないものだけを小型で使い回しやすい製品に絞るのがおすすめです。
- フレーム確認(太さ・形状・塗装)
- 天井高の測定(床〜天井、床〜ベッド下面)
- 道具準備(メジャー・はさみ・脚立・養生テープ)
- 固定方式の選定(突っ張り・クランプ・ワイヤー)
- 生地・レール・フックの色味統一
採寸
採寸は最も重要な工程です。幅はベッド長さに余裕を加え、奥行は必要開口と干渉物を避けて決めます。丈は床から数センチ浮かせて埃を巻き込みにくくし、ベッド下面からの距離で視線カットの程度を調整します。
カーテンのヒダ分や重なり代、レール端の余裕も織り込むと仕上がりが美しくなります。特にロフトベッドは梯子や手すり、支柱が入り組んでいるため、障害物の位置を図面化し、開閉時に引っかからない動線を確保することが重要です。
下表のチェック項目を埋め、数値に基づいて生地の要尺やレール長を決定しましょう。
| 項目 | 推奨の測り方 | メモ |
|---|---|---|
| 幅 | フレーム内々+左右各5〜10cm | 重なり代を確保 |
| 奥行 | 支柱〜支柱+5cm | 干渉物を避ける |
| 丈 | 床〜レール下端−2〜3cm | 床に擦らせない |
| ヒダ | 幅×1.3〜1.5倍 | 遮光性とドレープのバランス |
| 開口 | 出入口幅+10cm | 出入りしやすさを確保 |
固定
後付け固定は、大きく突っ張り式、クランプ式、ワイヤー式の三択が中心です。突っ張り式は床と天井、または支柱間で圧着し、賃貸でも原状回復しやすいのが利点です。
クランプ式はフレームに挟み込んでレールやリングを保持するため、荷重に強く、揺れにも比較的安定します。ワイヤー式は細いテンションワイヤーにフックを通すため、見た目が軽く圧迫感を抑えられます。
各方式には適正荷重や取付箇所の制約があり、過度なテンションや偏荷重はフレームの歪みや塗装剥がれにつながります。部材は説明書のトルク範囲で締め付け、必ず試し開閉で引っかかりや沈み込みを点検しましょう。
揺れが気になる場合は、角のみに固定するのではなく、左右の中間に中継ポイントを追加すると安定します。
素材
生地は目的で選び分けると効果的です。睡眠重視なら遮光一級の厚地、勉強や作業ならほどよい透け感と通気を両立するボイルやリネン混がおすすめです。
吸音や冷暖房効率を求めるなら多層構造や裏地付きが有効で、ホコリが気になる場合は帯電しにくい素材を選ぶとお手入れが楽になります。難燃性や洗濯可否も事前に確認しましょう。
色は暗色ほど締まって見えますが、圧迫感が出やすいためロフト下が狭い場合は中明度の無地や細かな柄が空間を広く見せます。小さなお子さまが使う場合は、引っ張りに強い縫製と角の補強テープを追加すると安心です。
下表の比較を参考に初期選定を進めてください。
| 生地 | 特長 | 向く用途 |
|---|---|---|
| 遮光一級 | 光をほぼ遮断、保温性高め | 睡眠・映画視聴 |
| ボイル | 通気と採光、軽量で扱いやすい | 学習・ワーク |
| リネン混 | 自然な風合い、適度な透け | 在宅作業・リラックス |
| 多層断熱 | 断熱・簡易吸音、厚みあり | 空調効率・生活音軽減 |
手順
作業は「仮固定→試し掛け→本固定→微調整」の順で進めます。最初から本締めせず、カーテンを実際に吊って丈や開口を確認し、床擦りや梯子干渉がないことを見てから本固定に移るとやり直しが減ります。
最後に開閉テストを複数回行い、リングやフックの向きを整え、引きしろの位置を体に合う高さへ合わせます。仕上げに裾の折り返しを整えると見栄えが大きく向上します。
時間配分は採寸と仮合わせに多めに取り、焦らず一つずつ進めるのがコツです。夜間作業では騒音や振動が出にくい工具を選び、床にはキズ防止の養生を忘れないようにしましょう。
以下の手順を参考に流れをイメージしてから着手するとスムーズです。
- 設置位置の養生と通路確保
- レール・ワイヤーの仮固定
- カーテンの仮掛けと丈確認
- 本固定とトルク再確認
- 開閉テストと干渉調整
二段ベッドにカーテンを付ける方法を解説した記事も参考にしてください。
賃貸でロフトベットにカーテンを後付けする際の注意点

賃貸のロフトベッドにカーテンを後付けする際は、原状回復のしやすさと管理規約の遵守が要です。壁や天井に穴を開けない方式を選び、摩耗や塗装剥がれを予防する当て布や保護材を併用します。
遮光・遮音を高めつつも通気を妨げない工夫を取り入れ、結露やカビのリスクを避けましょう。
原状回復
原状回復の観点では、構造体に痕跡を残さないことが最優先です。突っ張りポールは接地面に傷防止パッドを重ね、クランプはフレームとの間に薄いゴムシートを挟んで塗装剥がれを防ぎます。
ワイヤー方式は梁や支柱間のみで完結させ、壁面の取り合いを避ければ撤去が容易です。賃貸ではこの「痕跡の小ささ」が安心感につながります。
また、退去時の解体手順を想定して設置しておくと、短時間で原状復帰できます。説明書や購入時の付属品はファイルにまとめ、ビスやナットは小袋で種類ごとに保管しておくと紛失が防げます。
下のチェックリストを作業前に確認しておきましょう。
- 壁・天井に穴を開けない方式を採用
- 接地面は保護パッドや当て布を併用
- クランプは養生ゴムを噛ませる
- 撤去時の順序と保管袋を用意
- 賃貸規約の工作禁止範囲を再確認
遮光性
賃貸では昼夜の生活リズムに合わせた光環境作りが快適性を左右します。全面遮光だけでなく、必要な面だけを濃色にして圧迫感を抑える方法も有効です。
レースと厚地の二重掛けにすれば、昼はレースで柔らかく光を通し、夜は厚地でしっかりカットできます。保温効果も得られるため冷暖房の効率化にも寄与します。
下表は簡易的な対策と効果の目安です。室内の方角や周囲の照明環境によって体感は変わるため、まずは一面だけ厚地にして試し、必要に応じて面数を増やす段階導入が無駄を防ぎます。
| 対策 | 期待効果 | 留意点 |
|---|---|---|
| 厚地一面追加 | 眩しさ軽減 | 色は中〜暗色を選択 |
| 二重掛け | 昼夜の切替が容易 | 開閉の手間が増える |
| 遮光裏地 | 既存生地の強化 | 重量増に注意 |
| マグネット隙間止め | 漏れ光の低減 | 金属面が必要 |
遮光性を求める方は、以下の記事も参考にしてください。
通気
通気の確保はカビや結露の予防に直結します。ロフト下は熱がこもりやすく、密閉すると湿度が上がりやすいため、上下いずれかに通気スリットを確保し、開口を二箇所以上設けて空気の巡回路を作りましょう。
扇風機やサーキュレーターを弱で回すだけでも空気が撹拌され、体感が楽になります。結露が発生した場合は、まず開口拡張や隙間の調整で風の通り道を増やします。
カーテン裾を床から数センチ浮かせ、夜間は一部を少し開けておくと湿気が滞留しにくくなります。吸湿性の高い敷物や除湿剤を併用すれば、賃貸でも手軽に通気と快適性を両立できます。
ロフトベットにカーテンを後付けする費用の目安

費用は固定方式と生地、付属金具の組み合わせで大きく変わります。既製カーテン+ワイヤー方式でコストを抑えるか、耐久性の高いレールと厚地の組み合わせで長期運用を狙うかで、初期投資と満足度のバランスを検討しましょう。
下記の相場と節約ポイント、耐久の考え方を把握すると無駄な買い直しを避けられます。
相場
一般的に、賃貸向けの非破壊固定であれば、突っ張りやワイヤーのセットにカーテンを加えた構成で数千円からスタートできます。長さや面数が増えるほど金具と生地の単価が積み上がるため、まずは必要面のみから導入し、使い勝手を確認してから追加するのが賢明です。下表は構成別の概算目安です。
品質に投資するポイントは「レールの滑走性」と「生地の厚み・縫製」です。ここをケチると開閉ストレスやヨレが発生し、短期での買い直しに繋がります。逆に装飾小物は後からでも追加しやすく、優先度は低めで問題ありません。
| 構成 | 目安費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| ワイヤー+既製生地 | 低〜中 | 軽くて圧迫感が少ない |
| 突っ張り+既製生地 | 中 | 設置と撤去が容易 |
| レール+厚地生地 | 中〜高 | 滑走性と遮光性が高い |
| 裏地付き特注 | 高 | 寸法ぴったりで高機能 |
節約
節約のキモは「まず最小構成で始める」ことです。正面一面だけを先に設置してみて、必要に応じて側面を追加すれば、余分な生地や金具の購入を避けられます。
既製サイズを賢く使い、丈は裾上げテープで簡易調整すれば、仕立て費用も抑えられます。色を共通化すると追加購入時の違和感も少なく、段階導入がしやすくなります。
工具はレンタルや友人とのシェアも検討しましょう。突っ張りやワイヤーの固定位置をまとめて設計すれば、部品点数が減り見た目もスッキリします。以下のポイントを意識すると、総コストを抑えつつ満足度を落とさない構成にできます。
- 正面一面から段階導入
- 既製サイズで丈は裾上げテープ
- 色味を統一して買い足しやすく
- 工具はレンタルやシェア
- 固定ポイントを集約して部品削減
耐久
耐久性は「可動頻度」と「荷重分散」が左右します。毎日何度も開閉するなら、滑走性の高い金属レールやベアリングランナーを選ぶとストレスが減ります。
重量のある厚地を使う場合は、支えとなる中継サポートを適宜追加し、長期のたわみを防止しましょう。ワイヤーはテンションを定期的に点検し、緩みが出たら速やかに調整します。
縫製の補強も有効です。特にフック周りの力が集中する箇所は共布や補強テープで当て布を施すと、裂けや伸びを防げます。日常の引き方も重要で、斜めに強く引くと金具や生地へ過度な負荷がかかるため、正面から水平に引く習慣をつけると長持ちします。
ロフトベットにカーテンを後付けする際のトラブル対策

使い始めてから起こりやすいトラブルを事前に想定し、簡単にできる対策を準備しておくと安心です。引っかかりや歪み、光漏れ、カビやにおい、子どものいたずら対策など、生活の中で起こる小さなストレスを減らす工夫をまとめました。
安全面にも配慮し、万一の落下や転倒を防ぐ仕組み作りも重要です。
よくある失敗
後付けでは、採寸ミスや固定不足、開閉時の干渉が定番の失敗です。幅をピッタリにしすぎるとヒダが寄らず隙間が生まれ、逆に広すぎるとダブついて動きが悪くなります。
梯子やコンセント、デスク天板との干渉は事前の動線確認で回避可能です。仮固定の段階で実際に使う速度で何往復か開閉テストを行い、引っかかる箇所を洗い出しましょう。
また、床に擦る丈は埃を巻き込みやすく、衛生面でも見た目でも損をします。裾は2〜3cm浮かせるのが無難です。生地の重さに対して金具が弱い場合は、ランナー追加や中継サポートを設けると改善します。
下のリストを参考に事前に潰しておけば、設置後の手戻りを最小化できます。
- ヒダ量の不足や過多
- 梯子・コンセントの干渉
- 床擦りや裾の汚れ
- 金具の強度不足
- 開閉方向の設計不備
安全
安全対策は最優先事項です。特に子どもが使用する空間では、首や指を挟むリスク、引っ張って外れるリスク、地震時の落下リスクに配慮します。
フックや紐は長く垂らさず、引っ張る力が一定以上かかると外れるセーフティパーツを選ぶと安心です。また、出入口側は逃げやすいようにマグネットや面ファスナーで容易に開放できる設計にしておきます。
火気や暖房器具の近くでは難燃性の生地を選び、距離を確保します。足元の視認性を確保するために足下灯やセンサーライトを併用すると、夜間の転倒リスクも下がります。
下表のチェックを設置前に確認し、問題があれば設計を見直してください。
| リスク | 対策 | ポイント |
|---|---|---|
| 挟み込み | セーフティランナー | 強い力で外れる機構を採用 |
| 落下 | 中継サポート | 角と中間に支持点を追加 |
| 転倒 | 動線確保 | 出入口側を面ファスナーで開放 |
| 火災 | 難燃生地 | 暖房器具から距離を取る |
| 地震 | 軽量化 | 金属部品の緩み点検を定期実施 |
湿気
湿気対策はロフト下の快適性を左右します。密閉しすぎると湿度が上がり、カビやにおいの原因になります。換気の基本は「入口と出口」を作ることです。対角線上に開口を設け、空気の通り道を確保すると効果的です。
- 裾を床から2〜3cm浮かせる
- 就寝前後に5〜10分の換気
- 除湿剤や調湿材の併用
- 扇風機やサーキュレーターの弱運転
- 結露発生面の拭き取り習慣
生地選びでも湿気対策は可能です。通気性のある素材や、洗濯機で丸洗いできる生地にすると、においの蓄積を抑えられます。
季節の変わり目には一度取り外して陰干しし、金具のサビやワイヤーの緩みも併せて点検すると長持ちします。
ロフトベッドにカーテンを後付けして快適空間を

ロフトベッドにカーテンを後付けするコツは、採寸の正確さ、賃貸に優しい固定方式、目的に合う生地、段階導入の設計にあります。
まずは最小構成で試し、仮固定と開閉テストを丁寧に行えば、見た目も使い勝手も失敗しにくくなります。通気と安全を優先し、必要な面だけ遮光や防音を強化していくと、コストと満足度のバランスが取れます。
定期点検と簡単なお手入れを続ければ、プライベート感と機能性を両立した居心地のいいロフト空間が長く保てます。




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