カーテンをあと少しだけ長くしたい、幅を広げたいときに、「縫うのは面倒だけど、なるべく低コストでなんとかしたい」と考える方もいるでしょう。カーテンの継ぎ足しに便利なのが、アイロンで貼るだけ、または接着するだけで長さや幅を延長できるテープです。
本記事では、カーテンを継ぎ足しする際のテープの選び方や使い方などを、わかりやすく丁寧に解説しています。賃貸でカーテンレールの位置が高くて床との隙間が気になる人や、引っ越しで以前の家のカーテンサイズが合わなくなった人は、ぜひ参考にしてください。
カーテン継ぎ足しにテープを使う前に知っておきたい基礎知識

まずは、カーテンの継ぎ足しにテープを使う前に押さえておきたい基礎知識から解説します。
どのように継ぎ足すのか、どんな種類のテープがあるのか、強度はどれくらいなのか、などを理解しておくと失敗を防ぎやすくなります。
カーテン継ぎ足しテープの仕組みと役割
カーテンの継ぎ足しに使えるテープとは、布用の接着テープです。主にアイロンを使う両面接着タイプや、貼るだけの布製テープなどがあり、縫わずにカーテンの長さや幅を調整できるのが特徴です。
テープをカーテンの裏側に貼ると継ぎ目が目立ちにくく、付け方次第で表側からは自然な見た目になります。裾を伸ばしたいときだけでなく、幅が足りないときに左右に布を足すような場面でも活用可能です。
一時的なサイズ調整だけでなく、模様替えやレール位置変更など、暮らしの変化に合わせた柔軟な対応ができるのも大きなメリットです。
カーテンの継ぎ足しに使えるテープの主な種類
カーテンの継ぎ足しに使えるテープには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を押さえて、用途に適したテープを選びましょう。
- アイロン接着タイプ(両面接着芯)
- 片面粘着タイプ(シール状テープ)
- 面ファスナー一体型タイプ
- 縫い付け補助用タイプ
- 伸縮性のあるストレッチタイプ
最も一般的なのは、アイロンで圧着する両面接着タイプで、カーテンと継ぎ足す布の間にテープを挟み、アイロンの熱で接着させます。片面粘着タイプは、アイロンが使えない生地や場所での仮止めに便利ですが、長期的な耐久性はやや劣ることが多いです。
面ファスナー一体型タイプは、季節によって継ぎ足す布を取り外したいときや、掃除のために一部だけ外したいときに重宝します。
カーテンテープの代用品についての解説記事も参考にしてください。
カーテンの継ぎ足しに使えるテープの耐久性と洗濯への影響
テープで継ぎ足した場合、どのくらいの耐久性があるのか、洗濯しても大丈夫なのか気になりますよね。アイロン接着タイプのカーテン継ぎ足しテープは、正しく圧着できていれば、日常使用に十分耐えられる強度があります。
ただし、洗濯頻度が高い場合や、重い遮光カーテンを継ぎ足した場合は、徐々に接着力が弱まることがあります。洗濯については、商品ごとに「洗濯可」「ドライのみ」「水洗い不可」などの表示が異なるため、パッケージの注意書きを必ず確認してください。
また、継ぎ足した部分へ直接アイロンを再度強く当てると、接着樹脂が再び溶けてズレる原因となるため、アイロン掛けの際は温度設定や当て布の使用などに注意が必要です。
テープでの継ぎ足しに向くカーテン生地
カーテンの継ぎ足しに使えるテープは便利ですが、生地との相性があります。ポリエステルや綿、麻混の一般的なカーテン生地には使いやすい一方で、特殊な生地や高級ファブリックには向かない場合もあります。
| 生地の種類 | 相性 | ポイント |
|---|---|---|
| ポリエステルカーテン | 良い | 標準的な厚みならアイロン接着がしやすい |
| 綿・麻混カーテン | 普通 | 生地が厚いときは高温としっかり圧力が必要 |
| 遮光カーテン(厚地) | やや注意 | 重さがあるため、長さを大きく継ぐ場合は縫いも併用 |
| レースカーテン | 注意 | 透け感を損なわない位置に貼る、低温で様子を見ながら作業 |
| 防炎・特殊加工生地 | 確認が必要 | 防炎性能への影響が出る場合があるため、表示を確認 |
自宅用の一般的なカーテンであれば、多くの場合は問題なく使用できますが、大切なカーテンほど目立たない位置で試し貼りをしてから本番作業に移ると安心です。
カーテンの継ぎ足しにテープを使うときの注意点
カーテンの継ぎ足しに使えるテープは縫う手間を省けるため便利ですが、間違った使い方をするとすぐ剥がれたり、カーテンを傷めたりすることがあります。テープを貼る前に、カーテンと継ぎ足す布のホコリや皮脂汚れを軽く払っておくことで、接着力が安定しやすくなります。
また、アイロン接着タイプの場合は、アイロンを滑らせるのではなく、プレスして数秒しっかり押さえるのがポイントです。一度に全部を仕上げようとせず、少しずつ位置を確認しながら進めると、歪みやツレを抑えることができます。
カーテンの継ぎ足しにテープを使うメリットとデメリット

テープでカーテンを継ぎ足しする前に知っておきたい、メリットとデメリットを整理していきます。良い点だけでなく弱点も理解しておくことで、最適な方法を選びやすくなります。
カーテンの継ぎ足しに使えるテープの主なメリット
カーテンの継ぎ足しに使えるテープには、手軽さやコスト面など多くのメリットがあります。
- ミシンや裁縫の知識がなくてもカーテンを継ぎ足せる
- 新しいカーテンを買い直すより圧倒的に安く済む
- 賃貸でもレール位置に合わせて柔軟に長さを調整できる
- 子ども部屋など、成長に合わせて一時的に長さを延長したいときに便利
- 裾の隙間から入る光漏れや冷気を手軽に軽減できる
特に、引っ越しや模様替えでカーテンサイズが合わなくなったとき、「とりあえず今あるカーテンを活かしたい」という場面では大きな助けになります。
カーテンをオーダーし直すと数万円かかるケースでも、カーテン継ぎ足しテープと布の購入だけなら数千円程度で済むことも多いです。
カーテンの継ぎ足しに使えるテープのデメリット
一方で、カーテンの継ぎ足しに使えるテープにはデメリットも存在します。長く使うほどその差が出てくることがあるため、事前に把握しておくことが大切です。
- 縫い付ける方法と比較して強い引っ張りや重さに弱い
- 頻繁な開閉など、負荷が集中すると剥がれやすい
- 無地のカーテンなど、継ぎ目のラインが目立つ場合がある
- テープを剥がしたときに接着剤が生地に跡が残る可能性がある
カーテンの継ぎ足しにテープをおすすめするケース
以下のようなケースでは、カーテンの継ぎ足しにテープ使用が向いています。
- 継ぎ足す長さが10〜30cm程度
- 普段の開閉で強く引っ張ることがない
来客時に目立つリビングのメインカーテンよりも、寝室や子ども部屋、書斎など、自分や家族が主に使う部屋で試すといいでしょう。
近い将来また引っ越しを予定している人にとっては、「完全な仕立て直し」より、「今の家に合わせた暫定的な調整」としてちょうどよい選択肢になります。
カーテンの継ぎ足しに使えるテープの選び方

カーテンの継ぎ足しに使うテープ選びのチェックポイントを紹介します。幅や接着方法、生地の色との相性などを意識すると、仕上がりの満足度がぐっと高まります。
テープの幅と厚みの選び方
カーテンの継ぎ足しに使うテープを選ぶ際は、幅と厚みが重要です。
幅が狭すぎると接着面積が足りず、重さに耐えられないことがあります。逆に幅が広すぎると、生地の動きが硬くなり、カーテンのドレープが不自然になることもあります。
一般的な腰高窓のカーテンを10〜20cm程度継ぎ足すのであれば、2〜3cm幅のテープが扱いやすい目安です。
厚みについては、あまり厚いテープを選ぶと、表側から段差が透けて見えやすくなるため、できるだけ薄手で接着力の高いものを選ぶとよいでしょう。
生地の色とテープの色の組み合わせ
カーテンの継ぎ足しにテープを使う場合、基本的に裏側に貼りますが、生地の薄さや光の透け具合によっては、色や質感が表からうっすら見えることがあります。
白やアイボリーなどの薄い色のカーテンに使用する場合は、できるだけ白系や透明感のあるテープを選ぶと、透けたときの違和感を減らせます。濃色や柄物のカーテンなら、多少テープが透けてもほとんど気になりません。
心配な場合は、カーテンの端のほうで試し貼りをして、外からの光を当てて確認してから本番に移ると安心です。
用途別のおすすめテープタイプ
カーテンを継ぎ足したい位置や目的によって、適したテープのタイプは変わります。
| 用途 | おすすめタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| 裾を少しだけ長くしたい | アイロン接着タイプ(細め) | 目立ちにくく、ドレープも損ねにくい |
| 腰高窓を掃き出し窓仕様にしたい | アイロン接着タイプ(やや太め) | 重量に耐えるよう接着面積を確保できる |
| 季節で継ぎ足し部分を付け替えたい | 面ファスナー一体型 | 簡単に取り外しでき、洗濯もしやすい |
| 仮設で短期間だけ長さを延長したい | 片面粘着タイプ | 手軽に貼れて、やり直しもしやすい |
| 重い遮光カーテンに使いたい | 高強度アイロンタイプ | 接着力が強く、剥がれにくい |
自分の用途がどれに近いかを考えながら、商品説明やレビューも参考にして選ぶと失敗が少なくなります。特にネット通販で購入する場合は、写真だけで判断せず、幅や厚みの数値、対応生地などのスペック表示をしっかり確認しておきましょう。
カーテン継ぎ足しテープの具体的な使い方

テープを使ってカーテンを継ぎ足しする手順を説明します。初めての人でも失敗しにくいよう、事前準備から仕上げまで順を追って確認していきましょう。
事前準備と採寸のポイント
継ぎ足し作業で失敗を防ぐためには、採寸がとても重要です。カーテンレールのランナー下から床までの長さを測り、理想の裾位置(床に軽く触れる程度か、数センチ浮かせるか)を決めます。
次に、現在のカーテンの長さを測り、その差が「継ぎ足したい長さ」となります。実際に継ぎ足す布の縫い代や折り返し分も考慮し、2〜3cmほど余裕を見てカットしておくと、仕上げの微調整がしやすくなります。
作業スペースはできるだけフラットで広いテーブルや床を確保し、アイロンを安全に使える環境を整えておきましょう。
アイロン接着タイプの基本手順
ここでは、最も一般的なアイロン接着タイプのテープを使った、カーテンの継ぎ足し手順を説明します。
- カーテンと継ぎ足す布の裏面を上にして広げる
- 継ぎ足し位置をチャコペンやマスキングテープで軽く印を付ける
- 印に沿ってカーテン継ぎ足しテープをまっすぐ配置する
- テープの上に継ぎ足す布を重ねてズレないよう整える
- 当て布をして、中温〜高温のアイロンで押さえるように圧着する
- 十分に冷めるまで動かさず、その後接着具合を確認する
アイロンを滑らせるとテープがズレやすいため、数秒間ずつ押さえて、置き直しながら全体を圧着していくのがコツです。一度にすべてを接着しようとせず、50cm〜1mくらいのブロックごとに作業すると、歪みを抑えやすくなります。
きれいに仕上げるためのコツ
テープでカーテンを継ぎ足す際は、工夫次第で仕上がりが大きく変わります。
継ぎ目が表側にできる限り響かないようにするには、テープを裾から数センチ上げた位置に貼り、いったん折り返しを作ってから継ぎ足す方法が有効です。裾部分に重なりが生まれ、自然な重みと落ち感が出やすくなります。
また、継ぎ目の位置を窓枠のラインや家具の高さなどと合わせるよう意識すると、視線が自然に分散され、継ぎ足したことが目立ちにくくなります。カーテンを設置して数日様子を見て、必要に応じて追加でテープを入れて補強するとより安心です。
カーテン継ぎ足しテープについてよくある質問

カーテンの継ぎ足しにテープを使う際に、よくある質問について解説します。洗濯やアイロン掛け、賃貸での利用に関する心配など、事前に知っておくと安心できるポイントをまとめました。
テープで継ぎ足したカーテンは洗濯やクリーニングができる?
カーテン継ぎ足しテープを使ったカーテンが洗えるかどうかは、テープの種類と接着状態によって変わります。
「洗濯可」と明記されているアイロン接着タイプであれば、ネットに入れて弱水流であれば問題ないことが多いです。
ただし、強い脱水や高温乾燥は、接着部に負担をかけて剥がれやすくする原因になります。
クリーニングに出す場合は、継ぎ足し部分があることを事前に伝え、テープ接着であることも説明しておくと安心です。
心配な場合は、洗濯前に継ぎ足し部分を軽く引っ張り、弱くなっている箇所がないかチェックし、必要に応じて部分補強しておきましょう。
賃貸物件での注意点は?
カーテン継ぎ足しテープ自体は、基本的に建物には接着しないため、賃貸物件でも問題なく使用できます。ただし、テープを剥がす際にカーテン生地を傷める可能性があるため、退去時に原状回復としてカーテンをそのまま残す必要があるケースでは注意が必要です。
備え付けのカーテンに手を加える場合は、契約上のルールを確認し、必要であれば管理会社やオーナーに相談しておくと安心です。
自分で用意したカーテンにカーテン継ぎ足しテープを使う分には、賃貸ならではのレール位置や窓サイズの問題を柔軟に解決できる方法としておすすめできます。
代用品を使う場合のリスクは?
なかには、手持ちの両面テープや布用ボンドでの代用を考える人もいます。市販の一般的な両面テープは、熱や湿気に弱く、時間の経過とともに粘着剤がはみ出してベタつきの原因になることがあります。
布用ボンドで広範囲を接着すると、生地が固くなってドレープが不自然になったり、表からテカリが見えたりするリスクもあります。
カーテンの継ぎ足し使える布用のテープは、布の動きや洗濯のことを考慮して作られているため、長期的な安心感という点では大きな差があります。
一時的な仮止めであれば代用品も使えなくはありませんが、数カ月以上使う前提なら、できるだけ専用品を選ぶことをおすすめします。
テープで手軽にカーテンの継ぎ足しをしよう

カーテンの継ぎ足しにテープを使えば、カーテンの長さや幅の問題を手軽に解決できます。
ただし、ミシンを使わずに継ぎ足しができる一方で、生地との相性や接着方法を間違えると、剥がれや見た目の違和感につながることもあります。事前に生地の素材や厚みを確認し、用途に合った幅とタイプのカーテン継ぎ足しテープを選ぶことが、仕上がりを左右します。
丁寧に採寸し、アイロン接着タイプなら「押さえて圧着」「少しずつ作業」という基本を守ることで、初めてでも十分きれいに仕上げることができます。
新しいカーテンを買い替える前に、一度カーテン継ぎ足しテープでの調整を試してみることで、コストを抑えつつ、今の住まいに合った快適な窓まわりを実現できるはずです。



コメント