カーテンが少し短い、幅が足りない、買い替えるほどでもないけど見た目や遮光を整えたい。そんなときに役立つのが、100均アイテムを活用したカーテンの継ぎ足し術です。
裁縫が苦手でも試せるテープやクリップ、突っ張り棒などの小物を組み合わせれば、コストを抑えながら“あと少し”をきれいに補えます。
本記事では、用途別のやり方と道具選び、失敗しないコツを具体的に解説します。自宅にある布や余り生地も活かしつつ、見た目も機能も両立させる方法を丁寧に紹介します。
カーテンの継ぎ足しを100均で叶えるコツ

カーテンの継ぎ足しは、長さを足す方法と幅を広げる方法に大別できます。100均には布用の接着テープ、カーテンクリップ、リング、フック、突っ張り棒など、初心者が扱いやすい道具が多数あります。
買い替えに比べて費用負担が小さい反面、耐久性や見た目の整え方にはコツが必要です。まずは足りないのが長さか幅かを見極め、目的に合ったアイテムを選びましょう。
失敗を防ぐために、いきなり本番に使わず余り布で試すのもおすすめです。
基本
最初に決めるのは「どこをどれだけ」足すかという具体量です。丈が2〜10cm不足しているのか、腰窓で20cm以上足したいのか、あるいは中央の隙間を埋めたいのかで道具が変わります。
採寸は床からのクリアランス、レール〜カーテン下端の距離、中央の合掌重なり量を順に測るとミスが減ります。洗濯や日光での伸び縮みも考慮し、仕上がりは床から1〜2cm浮かせるのが扱いやすいです。
幅はヒダ分を含めて計算するため、実測幅×1.3〜1.5を目安に余裕を見ます。
道具
100均で揃えられる基本の道具は、布用両面接着テープ、裾上げテープ、マグネット式のカーテンクリップ、リング型クリップ、カーテンフック、突っ張り棒、小窓用カフェカーテンなどです。アイロンを使うタイプは生地表示(ポリエステル、綿混など)と耐熱温度を確認しましょう。
クリップ類は対応ポール径やつかみ厚みの表記を必ずチェックします。色は既存カーテンに近い中間色を選ぶと継ぎ目が目立ちにくくなります。以下のチェックリストを活用してください。
- 不足は長さか幅かをメモする
- 生地の厚みと素材を確認する
- テープの耐熱と洗濯可否を確認する
- クリップのつかみ厚みとポール径を確認する
- 色味は中間色・既存に近い色を選ぶ
- 試し貼り・試し留めを余り布で行う
テープ
丈を足すなら、布用接着テープや裾上げテープで継ぎ布を貼る方法が簡単です。手順は、足したい長さ+縫い代相当を見込んで継ぎ布を裁ち、あらかじめ折り返しアイロンで折山を作り、テープを挟んで当て布越しに圧着します。
テープは直線だけでなく角のほつれ止めにも使え、洗濯表示の「弱」コースなら十分に耐えます。透け感のあるレースには薄手テープ、厚地や遮光2級以上には強力タイプを選びます。心配なら縁だけ数か所まつり縫いで補強すると長持ちします。
クリップ
幅不足や中央の隙間対策には、マグネットやリングのカーテンクリップが便利です。中央合わせに2〜4個使えば夜間の光漏れが大幅に減り、幅足しでは別布やカフェカーテンをクリップで連結して手軽に拡張できます。
クリップは生地を少し引っ張り気味に留めると波打ちが整い、見た目がすっきりします。外しやすさも魅力で、洗濯時の取り回しが楽です。厚手生地には滑りにくい歯付きタイプ、小窓や軽量生地には軽量クリップを選ぶと扱いやすいでしょう。
| 用途 | 適したアイテム | ポイント |
|---|---|---|
| 中央の隙間 | マグネット式クリップ | 左右の生地をパチッと固定して光漏れを抑える |
| 幅の延長 | リング+クリップ | 別布やカフェカーテンを連結しやすい |
| 丈の延長 | 布用接着テープ | アイロンで簡単に継ぎ足し可能 |
| 小窓対応 | 突っ張り棒+カフェカーテン | 工事不要で賃貸でも安心 |
注意
100均アイテムはコスパが魅力ですが、重い遮光カーテンや裏地付き厚地では外れやすい場合があります。その際はクリップ数を増やす、強力タイプのテープを使う、あるいは軽い継ぎ布を選ぶなど負荷分散を意識します。
直射日光の当たる窓では粘着力が落ちやすいため、夏季は特に圧着時間を長めに取ると安定します。洗濯前には取り外し可否を確認し、接着系はネット使用・弱水流を心掛けましょう。
賃貸では粘着フック類の跡残りにも注意が必要です。
目隠しカーテンを100均で作る方法を紹介した記事もあります。
100均でカーテンの長さを継ぎ足す方法

丈不足は、見た目のバランスと遮光性の両面に影響します。100均の布用接着テープを使えば、縫わずに継ぎ布を安定して取り付けられます。裾デザインを活かしたレース重ね、トリムをアクセントにする方法、シンプルに同色布で延長する方法など、テイストに合わせて選べます。
重要なのは採寸とアイロン圧着の基本を押さえることです。以下に代表的な方法と難易度、仕上がりの印象をまとめました。
手順
まず仕上がり丈を決め、床から1〜2cmの浮きを基準に不足分を算出します。継ぎ布は不足分+折り返し2〜3cmで裁ち、折り目を事前にアイロンでつけておくと接着がずれにくくなります。
裾側に接着テープを置き、当て布をして中温でじっくり圧着します。冷めるまで動かさないのがポイントです。表側の継ぎ目が気になる場合は、同色のグログランテープやトリムを重ねて視線をずらすと自然に馴染みます。最後に全体を軽くスチームで整えましょう。
選択
継ぎ布の選び方で仕上がりの印象が大きく変わります。無地のポリエステルカーテンなら、同系色の無地を選ぶと継ぎ目が控えめに見えます。ナチュラルテイストには綿混や麻風のテクスチャが合い、レースを重ねると軽やかさが増します。
遮光を維持したいなら、薄手生地に濃色の裏布を足すと光漏れを抑えられます。色合わせに迷うときは、既存カーテンの最も暗い色に合わせると失敗が少ないです。洗濯表示も合わせて確認しておきましょう。
比較
丈を足す方法は、テープ、継ぎ布+簡易縫い、レース重ねなどいくつかの選択肢があります。作業時間、手間、見た目の自然さはそれぞれ異なります。自分のスキルや使い勝手、コストを踏まえて選ぶと満足度が上がります。
以下の表で違いを俯瞰して、状況に合う方法を選択してください。
| 方法 | 難易度 | 作業時間 | 見た目 | 耐久 |
|---|---|---|---|---|
| 接着テープのみ | 低 | 短い | 継ぎ目やや見える | 中 |
| 接着+まつり縫い | 中 | 中 | 自然 | 高 |
| レース重ね | 低 | 短い | 装飾的 | 中 |
| 同生地継ぎ | 中 | 中 | 最も自然 | 高 |
カーテンの丈が足りないときの対処法に関する記事もご覧ください。
100均でカーテンの幅を継ぎ足す方法

幅不足は中央の光漏れや脇の隙間につながります。100均のリングクリップやマグネットクリップ、突っ張り棒用のカフェカーテンを併用すれば、手早く幅を拡張できます。
既存カーテンの端に別布を連結する方法、中央の合わせをマグネットで固定して実質的な被り幅を増やす方法、下段に補助カーテンを足して視覚的に隙間を目立たせない方法などがあります。窓の開閉の頻度や採光の好みに合わせ、固定力と取り外しやすさのバランスを選ぶのがコツです。
手順
連結する別布を既存のヒダピッチに合わせて用意し、リング付きクリップで等間隔に留めます。ヒダが乱れると波が崩れて幅感が不足して見えるため、10〜15cm間隔を目安に配置すると整います。
中央の隙間が気になる場合は、カーテン同士を内側からマグネットクリップで2〜3点留めると被りが安定します。突っ張り棒を使う小窓では、補助のカフェカーテンを後段に掛けて重ねると、実質的な目隠し幅が増えます。開閉テストをして引っ掛かりがないか確認します。
連結
幅足しに使うパーツは、つかみ力、見た目、取り回しで選びます。薄手生地は歯の浅いクリップ、厚手はすべり止め付きが向きます。リングタイプは見た目が軽く、カフェカーテンと相性が良いです。
マグネット式は中央固定に適し、夜間の光漏れ対策にも有効です。突っ張り棒は非賃貸でも壁を傷つけずに設置でき、季節で布を変える運用がしやすくなります。以下に特徴を整理しました。
| パーツ | 得意分野 | 見た目 | 取り外し |
|---|---|---|---|
| リングクリップ | 別布の連結 | 軽やか | 容易 |
| マグネットクリップ | 中央の隙間固定 | フラット | 容易 |
| 突っ張り棒 | 小窓・補助段 | カジュアル | 容易 |
| カーテンフック | 高さ微調整 | 既存準拠 | 容易 |
コツ
連結布は既存よりほんの少し濃い色を選ぶと、継ぎ目の陰影がなじんで一体感が増します。ヒダのリズムを合わせるため、クリップの間隔を揃え、端部は2重留めでねじれを防ぐと美しく収まります。
窓枠の付近は開閉時の摩擦が大きいので、布端に補強テープを貼ってほつれを予防します。マグネット固定は子どもやペットが触れやすい位置を避けると外れにくくなります。
季節によって補助布を入れ替えると、見た目と機能を柔軟に最適化できます。
カーテンの幅が足りないときの対処法については、以下の記事でも解説しています。
100均でカーテンを継ぎ足しして見た目を整える

継ぎ足しは「機能」を満たすだけでなく「見た目」を整えると完成度が上がります。色の合わせ方、継ぎ目の処理、装飾の足し引きで印象が大きく変わります。
100均のテープやトリム、フリンジ、ファブリックリボンを使えば、コストを抑えながら統一感のある仕上がりを目指せます。特にリビングなど人目に触れる場所は、継ぎ足し位置を意識的にデザインして「意図のある切り替え」に見せると違和感が出にくくなります。
配色
既存カーテンと継ぎ布の色は、同色系でトーンを半段階ずらすと自然なグラデーションになります。柄物の場合は柄の中の1色を拾うと調和しやすいです。
壁や床の色も加味し、窓周り全体としての配色を考えると完成度が高まります。小窓や腰窓では、下部をやや濃くすると安定感が出ます。
反対に上部を濃くすると視線が上がり、天井が高く見える効果が生まれます。迷ったらグレーやベージュなどの中間色を選ぶと外しにくいです。
継ぎ目
継ぎ目を“隠す”か“見せる”かで処理が変わります。隠す場合は同色テープで段差を覆い、当て布をしてフラットに圧着します。見せる場合は、コントラストのあるグログランやブレードで切り替えラインを意図的に強調します。
裾近くの水平継ぎは自然に見えやすく、目線の高さの水平継ぎは装飾テープで意図を持たせると違和感が減ります。縦継ぎはヒダの山裏に入れると目立ちません。最終的に全体をスチームで整えると完成度が上がります。
素材
素材の相性も重要です。光沢のある遮光生地に麻風の継ぎ布を足すと質感差が目立つことがあります。ツイルやオックスなど目の詰まった生地は直線が出しやすく、テープ圧着でも波打ちしにくいです。
レースを重ねる場合は、既存の透け感と重なった時の明度を確認してから本番に移ります。静電気が気になる季節は、帯電防止スプレーを軽く使うとまとまりやすくなります。
洗濯後の縮みを考え、天然素材は軽く地直ししてから作業しましょう。
100均でカーテンを継ぎ足しした場合の耐久性とメンテナンス

100均での継ぎ足しはコスパに優れますが、使い方次第で寿命が大きく変わります。接着系は圧着時の温度・時間・冷却が品質を左右し、クリップ系は負荷の分散と定期点検が鍵です。
シーズンごとに状態を確認し、部分的な貼り直しやクリップの追加・交換で十分に延命できます。洗濯や日射の影響を受けやすい窓は、メンテナンス前提で構成を組むと安心です。
洗濯
接着テープを使った部分は、ネットに入れて弱水流・短時間で洗うと剥離を防ぎやすくなります。温水や乾燥機の高温は粘着層に負担がかかるため避けましょう。
クリップ類は外してから洗うのが基本ですが、どうしても外せない場合は金属が他衣類に当たらないよう保護します。脱水後は吊り干しで自重のシワ伸ばし効果を活かすと、アイロン作業が最低限で済みます。直射日光が強い時期は陰干しが無難です。
点検
月1回程度を目安に、継ぎ目の浮きやクリップ跡の伸びをチェックします。浮きが出た箇所は当て布をして再度圧着し、馴染ませます。クリップは同じ位置だけで支え続けると生地に負担がかかるため、留め位置を少しずらすと長持ちします。
磁石タイプは砂鉄や埃が付着すると保持力が落ちるので、柔らかい布で軽く拭き取ります。突っ張り棒は季節の湿度変化で緩むことがあるため、時々テンションを確認しましょう。
交換
部品の寿命は使用環境で差が出ますが、粘着力の低下やバネの緩みを感じたら早めに交換します。100均の利点は補修部材が手軽に入手できる点にあります。
接着テープは幅や厚みの違うものを使い分けると再発防止につながります。クリップはつかみ面がすべり止め付きのものに切り替えると保持力が改善します。
見た目を更新したい場合は、トリムを新色に変えるだけでも印象が変わるため、季節の模様替えと合わせて検討すると楽しく続けられます。
| 項目 | 目安 | 対処 |
|---|---|---|
| 接着の浮き | 数か所/季節 | 当て布で再圧着+端を補強 |
| クリップの緩み | 留め跡が伸びる | 位置変更+数を増やす |
| 突っ張り棒の緩み | 開閉でずれる | テンション再調整+滑り止め |
| 見た目の劣化 | 色あせ | トリム交換・継ぎ布の差し替え |
- 季節ごとに状態確認を行う
- 当て布と中温で丁寧に圧着する
- 負荷は複数箇所で受ける
- 洗濯はネット+弱水流+陰干し
- 部材の寿命は早めに見切る
100均でカーテンを継ぎ足しする費用と時間の目安

100均の継ぎ足しは、材料費が数百円〜と手軽です。接着テープと継ぎ布で丈を足す場合は、材料費220〜550円程度で収まることが多く、作業時間は30〜60分が目安です。幅足しで別布+リングクリップを用いる場合は、部品数によって変動しますが、材料費330〜880円、作業時間30分前後で形になります。
初回は試し貼りや位置出しに時間がかかりますが、2回目以降は短縮できます。下表に簡単な目安をまとめました。
内訳
費用対効果を把握するために、代表的な構成の目安を整理します。窓サイズや生地厚で必要数は前後しますが、見積もりの起点として使えます。迷ったら部品は少し多めに購入し、余った分はストックに回すと次回の補修がスムーズです。
時間は作業環境の整備で短縮できるため、広い台やアイロン台を先に用意すると効率が上がります。
| ケース | 材料費 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 丈+5cm(接着テープ) | 220〜330円 | 30〜40分 | 継ぎ布は余り布想定 |
| 幅+20cm(別布+リング) | 330〜550円 | 30〜45分 | クリップ6〜8個 |
| 中央隙間対策(磁石) | 110〜220円 | 10〜15分 | 2〜4個留め |
| 小窓の補助段追加 | 330〜660円 | 20〜30分 | 突っ張り棒+カフェカーテン |
準備
作業前に道具とスペースを整えると、時間短縮と仕上がりの安定につながります。アイロンは温度が安定するまで予熱し、当て布は綿100%の薄手を用意します。
定規やメジャー、チャコペンでガイド線を引くとまっすぐ仕上がります。クリップ作業は床やテーブル上でヒダを作りながら配置し、最後にレールへ掛け替えるとバランスが取りやすいです。
作業は日中の明るい時間帯に行うと色差や継ぎ目の見え方を確認しやすくなります。
- 大きめの平面作業台を確保する
- 当て布・スチーム機能を準備する
- メジャーとチャコでガイド線を引く
- ヒダを仮作りしてから取り付ける
- 明るい時間帯に色差を確認する
100均アイテムを活用して低コストでカーテンの継ぎ足しをしよう
カーテンの継ぎ足しを100均で行う鍵は、目的(長さか幅か)を明確にして、適材適所でテープ・クリップ・突っ張り棒を使い分けることです。採寸と下ごしらえを丁寧に行い、負荷分散とメンテナンス前提で構成すれば、低コストでも見た目良く長持ちします。
色・素材・継ぎ目処理の三点を意識すると、補修感を抑えた自然な仕上がりに近づきます。まずは余り布で小さく試し、成功体験を積んでから本番に移ると安心です。




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