「遮光カーテンにして後悔した」などと耳にすると、選ぶのにも迷いますよね。遮光カーテンは、安眠を守る強力な味方ですが、「等級選び」や「設置方法」を間違えると、かえって生活のリズムを崩したり、窓際の見た目が悪くなったりする原因になります。
本記事では、遮光カーテン選びで後悔しやすい5つのポイントとその解決策を徹底解説。自分にぴったりの等級の選び方や、隙間からの光漏れを防ぐ設置テクニックまで、初心者が失敗しないための知識をまとめています。
最適なカーテンを見つけるための予備知識として、役立ててください。
遮光カーテンを買って後悔する5つの主な理由と解決策

遮光カーテンは、光を遮り快適な睡眠をサポートする便利なアイテムです。しかし、機能性の高さゆえに、生活スタイルとのミスマッチが原因で後悔するケースも少なくありません。
初心者が陥りやすい失敗例を知ることで、自分に最適な1枚を選べるようになります。まずは、よくある5つの後悔理由と、その解決策について具体的に解説します。
朝起きられない・自律神経が乱れるリスクへの対策
遮光性の高いカーテンを使うと、朝になっても部屋が真っ暗なままになります。人間は日光を浴びることで体内時計をリセットするため、光が入らないと目覚めが悪くなったり、自律神経が乱れたりすることがあります。
- 起床時間に合わせてカーテンが自動で開く「スマートガジェット」を活用する
- カーテンを少しだけ開けて寝る、またはレースカーテンのみ遮光にする
- 朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びる習慣を作る
このように、強制的に光を取り入れる工夫をすることで、遮光のメリットを活かしつつ健康的なリズムを維持できます。
遮光カーテンをやめた人が感じた変化などについては、以下の記事でまとめています。あわせて参考にしてください。
部屋が暗すぎて日中も照明が必要になるケース
日中もカーテンを閉めて過ごす場合、遮光カーテンだと部屋が完全に暗くなり、照明をつけなければ生活できなくなります。特に、外からの視線を遮りつつ明るさも確保したいと考えていた方は、期待とのギャップに後悔しがちです。
- 日中はレースカーテンのみで過ごし、夜間だけ遮光カーテンを閉める
- 光を拡散させて取り込む「採光カーテン」を併用する
- 必要な場所だけを照らす部分照明(間接照明)を取り入れる
「外からの視線を隠すこと」と「光を遮ること」は別物として考え、用途に合わせた使い分けが重要です。
生地が硬くゴワゴワして窓際がスッキリしない問題
遮光カーテンは光を遮るために特殊な樹脂をコーティングしたり、黒い糸を高密度で織り込んだりしています。そのため、通常のカーテンに比べて生地が厚く硬くなりやすいのが特徴です。
- ヒダが綺麗に出る「形状記憶加工」済みの商品を選ぶ
- 柔らかい質感の「織り組織」で作られた遮光カーテンを探す
- カーテンレールの耐荷重を確認し、重みでたわまないようにする
購入前に生地の質感を触って確認するか、レビューで「生地の柔らかさ」をチェックすることで、窓際の圧迫感を軽減できます。
遮光等級の選択ミスによる「思ったより光が漏れる」不満
遮光カーテンには等級がありますが、この違いを理解せずに選ぶと「思ったより暗くならない」という不満に繋がります。特に3級などの等級が低いものは、昼間に人の表情がわかる程度の明るさが残ります。
- 「1級」は人の顔が識別できないレベルまで暗くなる
- 「3級」は事務作業には支障がない程度の明るさが残る
- 完全に光を遮りたいなら「完全遮光」という表記を確認する
どの程度の暗さを求めているのか、使用する部屋の目的に合わせて等級を正しく選ぶことが失敗を防ぐ近道です。
部屋の圧迫感や色味のイメージ違いが起きる理由
遮光カーテンは生地に厚みがあるため、濃い色を選ぶと部屋が狭く感じられる「圧迫感」が生じることがあります。また、店内の強い照明下で見た色と、自宅の暗い部屋で見る色では印象が大きく変わります。
- 部屋を広く見せたいなら、壁紙に近い淡い色を選ぶ
- 小さな生地見本だけでなく、できるだけ大きなサンプルで色を確認する
- 裏地の色が表地に影響していないかチェックする
色は面積が大きくなるほど明るく、鮮やかに見える特性があります。設置する窓のサイズを考慮して、落ち着いた色味を選ぶのがおすすめです。
後悔しない遮光カーテン選びの判断基準と等級の使い分け

遮光カーテン選びで最も重要なのは、部屋の用途と自分のライフスタイルに合った「等級」を選ぶことです。等級が上がるほど光は遮られますが、必ずしも1級がすべての部屋に最適とは限りません。各等級の特徴と、どのような部屋に適しているのかを整理して解説します。
1級・2級・3級の違いとライフスタイル別の推奨度
日本インテリア協会(NIF)が定める遮光等級は、遮光率によって3つの段階に分けられています。
| 等級 | 遮光率 | 部屋の様子(昼間) | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 99.99%以上 | 人の顔が識別できない暗さ | 夜勤明けで昼に寝る人・ホームシアター |
| 2級 | 99.80%以上 | 人の顔や表情がわかる程度の暗さ | 一般的な寝室・朝日を少し感じたい人 |
| 3級 | 99.40%以上 | 事務作業ができる程度の明るさ | リビング・子供部屋・西日対策 |
このように、活動内容に合わせて等級を選ぶことで、暮らしの快適さが大きく変わります。
完全遮光(裏地付き・コーティング)を選ぶべき部屋の条件
「完全遮光」とは、遮光率100%を指す言葉として使われます。生地の裏にラミネート加工を施したり、特殊な裏地を付けたりすることで、生地からの光漏れをゼロにします。
- 外に街灯があり、夜間でも部屋が明るくなってしまう寝室
- プロジェクターを使用して映画鑑賞を楽しみたい部屋
- ピアノなど、日光による日焼けを絶対に防ぎたい家具がある部屋
完全遮光は断熱性や防音性にも優れているため、光だけでなく外気や騒音を抑えたい場合にも非常に有効な選択肢となります。
寝室・リビング・子供部屋で重視すべき性能の優先順位
部屋ごとに求める機能の優先順位をつけることで、予算を賢く配分できます。
- 寝室:遮光性・防音性を最優先。1級または2級が理想。
- リビング:デザイン性と適度な明るさを優先。2級または3級がおすすめ。
- 子供部屋:朝の目覚めを優先。3級や非遮光を選び、規則正しい生活を促す。
すべての部屋を最高等級にするのではなく、生活シーンを想像して適切なバランスを検討しましょう。コストをかけずに試してみたい方は、100均アイテムで遮光カーテンの代用を検討してみてはいかがでしょうか。
生地サンプルで必ず確認すべき「光の透け方」チェック法
カタログやネットの画像だけで判断せず、可能な限り実物のサンプルを確認しましょう。
- サンプルをスマートフォンのライトにかざして、光の漏れ具合を見る
- 生地を透かした際の色味の変化(黒っぽく沈まないか)を確認する
- 裏地の色が何色か、表のデザインに影響していないかをチェックする
特に淡い色のカーテンは、遮光性を高めるために中に黒い糸を織り込んでいることがあり、全体的にグレーがかって見えることがあるため注意が必要です。
窓の隙間から漏れる光で後悔しないための設置テクニック

せっかく高機能な遮光カーテンを選んでも、窓とカーテンの隙間から光が漏れてしまうと効果が半減してしまいます。特に寝室では、わずかな光の筋が気になって眠れないという失敗も多いです。
ここでは、カーテンの隙間を埋めて遮光性を最大化するための具体的な設置テクニックを紹介します。
カーテンレールの隙間を埋めるトップリバーシの活用
カーテンの上部(レールとの隙間)からは、意外と多くの光が漏れて天井を照らしてしまいます。これを防ぐために有効なのが、レールの上面を覆う「カーテンレールカバー」や「トップリバーシ」です。
- レールの上面を蓋のように覆い、上方向への光漏れをカットする
- 空気の対流を抑えるため、冬場の断熱効果も高まる
- 埃がレールに溜まりにくくなり、掃除の手間が減る
後付けできるカバータイプも市販されているため、賃貸物件でも比較的簡単に取り入れることが可能です。
横からの光漏れを防ぐサイドリターンの重要性
窓の左右の隙間から漏れる光を防ぐには、「リターン仕様」という仕立てが効果的です。これはカーテンの端をコの字型に折り返し、壁に固定する手法です。
- 専用のリターン金具を使い、カーテンの端を壁側に密着させる
- 横からの光だけでなく、冷気や熱気の侵入も抑えられる
- 横から見たときにレールの断面が見えず、見た目がスッキリする
オーダーカーテンだけでなく、既製品でもサイドリターンに対応したフックやレールを活用することで、光漏れを大幅に軽減できます。
カーテンフックでAかBか迷ったときは、以下の記事を参考にしてください。
窓枠より大きく作る「ゆとりあるサイズ」の計算方法
遮光性を高めるためには、窓枠ピッタリではなく、少し大きめのサイズでカーテンを作ることが鉄則です。
- 幅:レール全体の長さに「5%〜10%」のゆとりを加える
- 丈(掃き出し窓):ランナーから床まで測り、光漏れを防ぐため床に少し触れる程度にする
- 丈(腰窓):窓枠の下端から「15cm〜20cm」長く垂らす
サイズに余裕を持たせることで、カーテンが中央でしっかり重なり、上下左右からの光の侵入を物理的に遮断できます。
既存のカーテンを遮光化する後付け裏地のメリット・デメリット
今使っているお気に入りのカーテンを活かしたい場合は、後付けの「遮光裏地」を使用する方法があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 今のカーテンのデザインをそのまま使える | カーテン全体が重くなり、レールの負担が増える |
| 取り外しが簡単で、季節に合わせて調整できる | 生地が二重になるため、開閉時にかさばりやすい |
| 断熱・遮熱効果が手軽にアップする | 洗濯の際、取り外して別々に洗う手間がかかる |
手軽に遮光環境を作りたい場合には非常に便利なアイテムですが、レールの強度が十分か事前に確認しておきましょう。
【目的別】状況に適した遮光カーテンの最適解

遮光カーテンが必要な理由は、住環境や生活スタイルによって人それぞれ異なります。ただ「暗くしたい」という漠然とした目的ではなく、自身の具体的な困りごとに合わせて選ぶことが、後悔しないための秘訣です。
ここでは、4つの代表的なケースに合わせて、最適な選び方を提案します。
日中に熟睡したい
日中に睡眠をとる必要がある方は、通常の1級遮光よりもさらに強力な「完全遮光(遮光率100%)」を選びましょう。
- 生地の裏にコーティング加工が施されたものを選ぶ
- 光漏れを防ぐために、カーテンボックスやサイドリターンを併用する
- 色は落ち着いたネイビーやグレーなど、視覚的にリラックスできるものにする
昼間の強い太陽光は、少しの隙間からも強く差し込みます。生地の性能だけでなく、窓全体を隙間なく覆う工夫をセットで行うことが、熟睡への近道です。
夜間の屋外照明を遮りたい
夜間の屋外照明が気になる場合は、1級または2級の遮光カーテンが適しています。
- 「防音機能」付きのものを選ぶと、車の走行音も軽減できて一石二鳥
- 街灯の色(オレンジや白)に合わせて、透けにくい厚手の生地を選ぶ
- 高層階などで下からのライトアップが気になるなら、丈を長めにする
真っ暗すぎると逆に不安を感じる方は、2級程度にしておくと、朝の訪れを緩やかに感じながら夜間の光害を防ぐことができます。
夏場の室温上昇を抑えたい
西日対策が目的であれば、遮光性能に加えて「遮熱(断熱)機能」を重視して選びましょう。
- 裏地付きの二重構造タイプを選び、熱の伝わりをブロックする
- 明るさを残したいなら、ベージュやアイボリーなどの明るい色の3級遮光にする
- UVカット機能も併せ持つレースカーテンを併用する
遮光カーテンは熱を吸収しやすいため、遮熱機能があるものを選ぶことで、エアコンの効率が上がり電気代の節約にも繋がります。
シアタールームの環境を整えたい
自宅で本格的なシアタールームを作りたいなら、遮光等級の中で最高峰の性能を求めましょう。
- 「完全遮光」かつ、光の反射を抑える「マットな質感」の生地を選ぶ
- スクリーンの反対側の窓だけでなく、部屋全体の窓を同じ遮光度にする
- 黒やダークブラウンなどの暗色を選び、部屋全体の明度を下げる
映像のコントラストをはっきりさせるためには、壁や天井への光の反射を防ぐことも重要です。厚手で光沢のない生地を選ぶと、より没入感が高まります。
遮光カーテンについてよくある質問

遮光カーテンを検討する際によくある疑問をまとめました。購入後に「こんなはずじゃなかった」と慌てないために、メンテナンス性や意外な効果、他のアイテムとの組み合わせについて事前に確認しておきましょう。
遮光カーテンは洗濯すると遮光性が落ちる?
一般的な織り組織による遮光カーテンであれば、洗濯で遮光性能が大きく落ちることはありません。ただし、裏面にコーティング加工が施されているタイプは注意が必要です。
- コーティングタイプは洗濯機で強く洗うと、皮膜が剥がれて光が漏れる原因になる
- 洗濯ラベルを確認し、弱水流や手洗いモードを利用する
- 乾燥機の使用は避け、カーテンレールに吊るして自然乾燥させる
適切な方法で手入れをすれば、長期間にわたってその機能を維持することができます。
1級遮光なら夏場の冷房効率は本当に上がる?
1級遮光カーテンは生地の密度が高く厚手なため、冷房効率を高める効果は非常に高いと言えます。
- 窓からの熱侵入を抑えることで、室温の上昇を緩やかにする
- 冷房で冷やした空気が外に逃げるのを防ぐ断熱材の役割を果たす
- 遮熱機能付きのレースカーテンと併用すると、さらに効果がアップする
夏場だけでなく冬場の暖房効率も高めてくれるため、一年を通して光熱費の削減に貢献します。
白やアイボリーなどの淡い色でも遮光性は確保できる?
最近の技術では、淡い色でも1級遮光を実現している商品が増えています。
- 生地の中に黒い糸を編み込む「黒原着糸」を使用したタイプが主流
- ただし、同じシリーズでも濃い色の方が、より遮光の体感強度は高い
- 生地の表面だけでなく、構造全体で遮光性能を担保しているか確認する
「部屋を明るく見せたいけれど、光は通したくない」というニーズにも、現在の遮光カーテンは十分応えることができます。
遮光カーテンと遮光ロールスクリーンの併用はあり?
遮光カーテンとロールスクリーンを組み合わせることは、機能面でもインテリア面でも非常に効果的です。
- ロールスクリーンを窓枠内に収め、その上からカーテンを吊るすと隙間が最小限になる
- 昼間はロールスクリーンだけで調光し、夜間は両方閉めて断熱・遮光を強化する
- 異なる色や質感を重ねることで、窓辺のレイヤー感を楽しめる
特に徹底的に光を排除したい寝室などでは、この二重使いが最強の解決策となることもあります。
後悔のない快適空間づくりを実現しよう

遮光カーテン選びで失敗しないためには、単に「光を遮る」だけでなく、朝の目覚めや部屋の明るさ、設置方法までトータルで考えることが大切です。自分のライフスタイルを見つめ直し、どの部屋にどの等級が必要かを書き出してみることから始めましょう。
適切な1枚を選ぶことで、あなたの毎日の眠りと暮らしの質は劇的に向上するはずです。






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