カーテンの裾が床についてしまったり、微妙に長くて見た目が気になるものの、ミシンも裁縫の自信もないと悩んでいませんか。ホッチキスを使えば、針と糸を使わずにカーテンの裾上げを手軽に行うことができます。
しかも、賃貸でも安心な「原状回復しやすい方法」として注目されており、正しいやり方さえ押さえれば、見た目もきれいな仕上がりになります。
この記事では、「カーテンの裾上げをホッチキスでしても大丈夫なのか」「どのくらい持つのか」「やり方や注意点は?」といった疑問に、写真がなくてもわかるよう手順をかみくだいて解説します。
あわせて、必要な道具や失敗しないコツ、ホッチキスでは対応しにくいケースの対処法まで紹介しますので、「今すぐカーテン丈を何とかしたい」という方は最後までチェックしてみてください。
カーテンの裾上げをホッチキスでする方法と基本知識

カーテンの裾上げは、本当にホッチキスでできるのか、仕組みとメリット・デメリットを解説します。
ホッチキスで裾上げする仕組み
ホッチキスによるカーテンの裾上げは、裾を内側に折り返し、その折り返し部分をホッチキスの針で留めて固定する方法です。縫わずに「金属の針で仮縫いをしている状態」とイメージするとわかりやすいでしょう。
布同士を挟み込む形になるため、ある程度の強度があり、日常使いの開け閉め程度なら問題なく持ちこたえます。ホッチキスの針を外せば元の丈に戻せるため、賃貸物件や一時的な調整にも向いています。
ホッチキスで裾上げするときのメリット
カーテンの裾上げをホッチキスでする方法には、裁縫とは違った魅力があります。特に次のような点で、手軽さとコスパの良さが際立ちます。
- 針と糸、ミシンが不要で、裁縫が苦手でも挑戦しやすい
- 作業時間が短く、1枚あたり10〜20分程度で完了しやすい
- 必要な道具が少なく、ホッチキス本体と針だけでも始められる
- やり直しが容易で、失敗しても針を外して再調整できる
- 丈を元に戻したいときも、穴跡が比較的目立ちにくい
「とりあえず今の床に合う長さにしたい」「引っ越し予定があり、元の丈も活かしたい」という場合には、特に相性の良い方法です。
ホッチキスで裾上げするときのデメリット
カーテンの裾上げをホッチキスでする場合には、いくつかの弱点や注意すべき点があります。代表的なデメリットは次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見た目 | 裏側にホッチキスの針が並ぶため、よく見ると金属が光って見えることがある。 |
| 強度 | ミシン縫いほどの強度はなく、重いカーテンや頻繁な洗濯には不向きな場合がある。 |
| 布への負担 | 針で小さな穴が開くため、極端に薄い生地やデリケートな生地にはダメージになりやすい。 |
| 安全面 | 留め方が甘いと針が外れて落ちることがあり、小さな子どもやペットがいる家庭では注意が必要。 |
| 洗濯 | 針が錆びる・歪むリスクがあり、洗濯前に外すか、洗濯頻度を考慮した運用が必要になる。 |
これらの点を理解したうえで、「どのカーテンに使うのか」「どのくらいの期間使うのか」を考えると、後悔のない選択がしやすくなります。
ホッチキスによる裾上げが向いているケース
すべてのカーテンに、ホッチキスによる裾上げが適しているわけではありません。次のような条件に当てはまる場合は、ホッチキスのメリットを活かしやすいといえます。
- レースや薄手のドレープなど、比較的軽いカーテン
- 丈の調整が3〜15cm程度までの範囲
さらに、引っ越しの予定があったり、模様替えの可能性が高かったりする場合、元の丈に戻せる利点は大きなポイントになるでしょう。
ホッチキスによる裾上げが向いていないケース
以下のケースでは、ホッチキスによる裾上げは向いていません。
- 生地の厚みがあるカーテン
- デリケートな素材
遮光カーテンや重量感のあるカーテンは、厚手でホッチキスの針が貫通しにくく、留めたとしても重さに負けて外れやすくなります。高級生地やシルク、ベルベットなどの繊細な素材は、針穴が目立ちやすく、元に戻した際にダメージが残る可能性があります。
頻繁に洗濯する場合は、ホッチキスの針がサビたり洗濯中に外れてしまったりするため、注意が必要です。
ホッチキスで裾上げできない場合は、後述する裾上げテープや裁縫による方法、または専門店への依頼を検討してください。
ホッチキスで裾上げするときの道具と準備

ここからは、実際にカーテンの裾上げをホッチキスでする前に、用意しておきたい道具と事前準備について説明します。
事前の準備を丁寧に行うことで、仕上がりが格段にきれいになり、やり直しの手間も減らせます。
必要な道具の一覧
カーテンの裾上げをホッチキスでするために、最低限そろえておきたい道具は次の通りです。
- ホッチキス本体(できれば180度開くタイプ)
- ホッチキスの針(一般的な10号針でOK)
- メジャーまたはものさし
- 裁ちばさみや普通のはさみ
- 布用クリップや洗濯ばさみ(仮止め用)
- チャコペンやマスキングテープ(目印用)
- あればアイロン(折り目をつけると仕上がりがきれい)
特に、ホッチキスは「書類用」の一般的なもので問題ありませんが、カーテンの布を留めるには、180度開いて横から打てるタイプの方が作業しやすくなります。
ホッチキスと針を選ぶポイント
ホッチキス本体や針にもいくつか種類があり、選び方によっては作業のしやすさや仕上がりが変わってきます。
| 選ぶポイント | 理由・目安 |
|---|---|
| 開き方 | 本体が180度以上開く「タッカー風」に使えるタイプだと、床やテーブルの上で打ちやすい。 |
| 針のサイズ | 一般的な10号針で多くのカーテンに対応可能。極端に厚い生地にはタッカーや太い針が必要な場合も。 |
| 針の色 | シルバーが一般的だが、気になる場合は黒色針など目立ちにくい色を選ぶと安心。 |
| ホールド感 | 片手でしっかり握れるサイズ感のものを選ぶと、連続作業でも疲れにくい。 |
| 予備針 | 途中で針がなくなると中断してしまうため、1箱(1000本程度)あると安心。 |
家庭にすでにホッチキスがある場合は、まずそれを試し、厚手のカーテンなどで貫通しにくいと感じたら、文具店やホームセンターで開きやすいタイプを検討するとよいでしょう。
裾上げ前に必ず確認したい丈の測り方
カーテンの裾上げで最も後悔しやすいのが、「丈を短くしすぎてしまう」という失敗です。
ホッチキスで裾上げする前に、次の手順で正確に丈を確認しておきましょう。
まず、カーテンをレールに吊るし、自然に垂らした状態にします。
次に、床から希望するカーテンの裾位置までの高さを測ります。
一般的には、床から1〜2cmほど浮かせると、引きずらずにほこりも溜まりにくいバランスになります。
その数値をもとに、現在の丈との差分を計算し、「何センチ裾上げするか」を決めておきます。
大きく切り詰めるのではなく、まずは少し余裕を持った長さでホッチキス留めを試して、しばらく使いながら微調整していくと安心です。
折り返し幅の目安
裾をどれくらい折り返すかによって、見た目だけでなく、ホッチキスの留めやすさも変わってきます。
一般的な目安としては、次のように考えるとバランスが取りやすいです。
裾上げしたい長さが5cm未満の場合は、少なくとも3〜4cm以上は折り返しを確保すると、ホッチキスの針を均等に打ちやすくなります。
裾上げしたい長さが5〜10cm程度の場合は、そのままの長さを折り返し幅として使うと、二重になった布が重りのような役割も果たし、下にまっすぐ落ちやすくなります。
15cm以上と大きく長さを変えたいときには、一度アイロンで折り目をつけてから作業すると、布のたるみを抑えられます。
事前にアイロンをかけるメリット
必須ではありませんが、作業前にアイロンをかけておくと、仕上がりの見た目がぐっときれいになります。
特に、新品のカーテンや、長くたたんだまま保管していたカーテンは、折りジワが残っていることが多く、そのまま裾上げするとシワの位置と折り返しがずれてしまう原因になります。
裾上げをしたいラインに沿って軽くアイロンを当てておけば、ホッチキスを打つ際に布がずれにくくなり、真っすぐなラインを出しやすくなります。
ただし、素材によっては高温アイロンがNGのものもあるため、洗濯表示のタグを確認し、温度設定には注意しましょう。
カーテンをホッチキスで裾上げする具体的な手順

ホッチキスでカーテンの裾上げをする手順を解説します。一連の流れをイメージしておきましょう。
カーテンを外して作業スペースを確保する
カーテンをレールから外し、広げられるスペースを確保します。床やテーブルの上でも構いませんが、カーテンの幅が広い場合は、床のほうが作業しやすいでしょう。
カーテンを外さずにホッチキスで止めることも可能ですが、見た目を整えたければ外して作業することをおすすめします。
床で作業する場合は、事前に掃除をしてホコリを取っておくか、シーツやレジャーシートなどを敷いてからカーテンを広げると、汚れを防げます。カーテンを広げたら、裾の方向が自分側になるよう向きを調整しておきましょう。
折り返し位置に印をつける
次に、裾をどこまで上げるかを決め、折り返し位置に印をつけてます。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. 必要な長さを確認 | 床から理想の裾位置までを測り、現在の丈との差分を「裾上げ量」としてメモする。 |
| 2. カーテンを平らにする | シワにならないよう軽く伸ばしながら、裾部分をまっすぐに整える。 |
| 3. サイドで基準を作る | カーテンの左右の端から、裾上げ量と同じ長さを測り、チャコペンやマスキングテープで印をつける。 |
| 4. 中央部分の印をつなぐ | 数十センチごとに同じ長さを測って印をつけ、左右の印と結ぶイメージで折り上げラインをそろえる。 |
| 5. アイロンで仮折り目 | 可能であれば、印に合わせて一度折り、軽くアイロンを当てて仮の折り目を付ける。 |
ここでの測り間違いが仕上がりの長さに直結するため、面倒でも慎重に作業するのがポイントです。
仮止めして長さと見た目を確認する
折り返し位置を決めたら、すぐにホッチキスで留めるのではなく、布用クリップや洗濯ばさみで数カ所を仮止めして、実際の見え方を確認します。仮止めした状態でカーテンをレールに戻し、床との距離やシルエットをチェックしましょう。
この段階で「もう少し短くしたい」「ほんの1cm長くしたい」などの感覚が出てくることが多いため、気になる場合は幅を微調整して再度仮止めします。
一度も確認せずにいきなりホッチキスで留めてしまうと、修正に時間がかかるため、ここで丁寧に確認しておくことが後の時短にもつながります。
ホッチキスを打つ間隔とコツ
長さと折り返し位置が決まったら、いよいよホッチキスで固定していきます。見た目と強度のバランスを取るためには、ホッチキスの間隔や向きが重要です。
- 針の向きは、開いた状態のカーテンに対して「横向き」に打つと外れにくい
- 間隔の目安は5〜10cmごとで、裾全体に均等に配置する
- カーテンの左右端から2〜3cm内側に、最初と最後の針を打つと布がめくれにくい
- 厚手生地では、一箇所に2発打って補強するのも有効
- 打つ前に布を軽く引きながら、たるみが出ないよう整える
また、ホッチキスを180度開き、テーブルや床に押し付けるようにして打つと、力が分散してきれいに留まりやすくなります。
針の足がしっかり曲がっていない場合には、裏側から指で軽く押さえ、布を傷つけないように整えておくと安心です。
裏側の針の向きと安全対策
ホッチキスの針は、裏側で折れ曲がって固定されるため、その向きや飛び出し方にも注意が必要です。
一般的なホッチキスでは、針の足が内側に曲がる「内曲げ」と、外側に開く「外曲げ」を切り替えられるものがあります。カーテンの裾上げに使う場合は、できるだけ針の足が布の内側に収まるような向きを選ぶと、指や足が引っかかりにくくなります。
また、小さな子どもやペットがいる家庭では、手が触れやすい下部の数カ所だけでも、上から布テープや補修用シールを貼って針を覆っておくと、安全性が高まります。
カーテンを再びレールに掛けたあと、手で裾部分を軽くなでてみて、指に引っかかるような針がないかを確認してください。
ホッチキス裾上げを長持ちさせるコツと注意点

完成したカーテンの裾上げを長く快適に使うためには、日常の扱い方や洗濯時の工夫が重要になります。ホッチキスの針を外れにくくするコツや、安全に使い続けるための注意点を紹介します。
開け閉めや掃除のときの扱い方
ホッチキスで留めたカーテンでも、通常の開け閉めであれば問題なく使えますが、乱暴に扱うと針への負担が大きくなります。カーテンを勢いよく引っ張ったり、掃除機のノズルを裾に強く押し当てたりすると、局所的に力がかかって針が歪んだり外れたりする原因になります。
掃除の際は、裾部分を手で軽く押さえながら、ほこりを払う程度の力加減を意識すると安心です。
また、子どもがカーテンでもぐって遊ぶ習慣がある場合は、裾の一部にだけでも補強の針を追加しておくと、破損リスクを減らせます。
洗濯時に気をつけたいポイント
カーテンを洗濯するとき、ホッチキスの針を付けたままにするか、いったん外すかは迷いやすいポイントです。
基本的には、金属の針を付けたまま長時間水に浸けると、サビや変形のリスクが高まります。可能であれば、洗濯前にホッチキスの針をすべて外し、洗濯後にあらためて裾上げし直すのが安全です。
どうしても外したくない場合は、次の点に注意しましょう。
| 注意点 | 理由・対策 |
|---|---|
| 洗濯ネットを使用する | 針が引っかかってカーテンや他の衣類を傷つけるのを防ぐため。 |
| 短時間コースを選ぶ | 水に触れる時間を減らし、サビや変形のリスクを軽減するため。 |
| 脱水を弱めにする | 強い遠心力が針に負担をかけ、外れる原因になるのを防ぐため。 |
| 洗濯後に針の状態をチェック | 曲がりや外れがないかを確認し、必要に応じて打ち直すため。 |
なお、長期的に見れば、洗濯のたびに針を打ち直す前提で運用したほうが、カーテンと洗濯機の両方を守りやすいといえます。
ホッチキスの穴跡を目立たなくする工夫
ホッチキスで何度か裾上げの位置を変えると、外した針の跡が気になる場合があります。完全に穴が消えるわけではありませんが、目立ちにくくするための工夫は可能です。
布を軽くつまんで揉むようにすると、針穴まわりの繊維がほどよく戻り、穴が目立ちにくくなります。アイロンが使える素材であれば、当て布をして軽くスチームを当てると、繊維がふくらみ、穴が目立ちにくくなることもあります。
目立たない位置に針を打つことも重要です。カーテン裏側の、普段は壁側になる位置を中心に留めることで、表からの見た目への影響を抑えられます。
ホッチキス以外でできる裾上げの代替方法

ホッチキスでカーテンの裾上げができれば便利ですが、条件によっては他の方法のほうが向いていることもあります。ホッチキス以外で手軽にできる裾上げ方法を紹介しますので、自分に合った方法を選択してください。
裾上げテープ
アイロン接着タイプの裾上げテープは、ミシンやホッチキスを使わずに、布同士を熱で貼り合わせる便利なアイテムです。使い方は、折り返したい位置にテープを挟み、アイロンで押さえるだけとシンプルで、見た目もすっきり仕上がります。
特に、ホッチキスの金属感が気になる方や、針穴を残したくない方に向いています。ただし、洗濯を繰り返すうちに接着力が落ちてくる場合もあるため、使用前にパッケージの注意書きをよく確認しておきましょう。
裁縫
裁縫に抵抗がないのであれば、最もオーソドックスな方法は、手縫いまたはミシンで裾を縫い上げるやり方です。縫う手間はかかりますが、一度仕上げてしまえば強度が高く、洗濯にも強いのが大きなメリットです。
見た目にも、表からは縫い目がほとんど見えない「まつり縫い」を選べば、既製品と遜色ない仕上がりになります。「丈を頻繁に変える予定はない」「長期的に同じ部屋で使うカーテン」という場合には、縫い上げを検討する価値があります。
専門店に依頼
自分で作業するのが不安な場合や、高価なカーテン、特殊な素材のカーテンの場合は、専門店やクリーニング店の裾上げサービスを利用するのも安心な選択肢です。費用は1枚あたり数千円程度が目安ですが、プロが生地の特性を見ながら最適な方法で仕上げてくれるため、見た目と耐久性の両方で満足度が高くなりやすいです。
最適な長さにこだわりたい場合や、オーダーカーテンを購入した場合には、購入店の裾上げサービスも含めて比較検討しましょう。
ホッチキスを使った裾上げの活用アイデアとまとめ

カーテンの裾上げをホッチキスでする方法は、裁縫のスキルがなくても、短時間で見た目を整えられる便利なテクニックです。一時的な丈調整にも向いているため、引っ越しや模様替えが多いライフスタイルの方にとっても心強い味方になります。
一方で、カーテンの重量や素材、洗濯頻度などによっては、ホッチキス以外の方法を選んだ方が長期的には安心なケースもあります。自分の用途や優先したいポイント(手軽さ・見た目・耐久性など)を整理しながら、最適な裾上げ方法を選んでみてください。
ホッチキスを上手に活用すれば、「長さが合わないから買い替えよう」と諦める前に、今あるカーテンを自分仕様に調整して、快適な空間づくりに役立てることができます。


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